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試験(テスト)での教科書持ち込みについて

 過日、Xで以下のようなアンケートをしてみました。

 ご回答いただいた皆様ありがとうございました。
 意外と持ち込みに肯定的な方が多く、驚きました。

 アンケート実施の目的は、試験で記憶力を問うより、調べて考えることが大切と思ったためです。
 実際に先日職場で、教科書持ち込み可として2科目の試験をしてみましたが、良い意味で平均点には大きく影響はしませんでした。

 ここでお断りしておきたいのは、「教科書の持ち込みは不可」ということを否定しているものではないということです。
 ナンセンスな極論にはなりますが、小学校で習う足し算、引き算や九九、中卒程度の漢字などの試験で、教科書持ち込み可とは私の中ではなりません。

 ですので、ケースバイケースということなのだと考えます。

 頂いた投票の理由についてご紹介します。

 まさに、私が感じていたそのものです。
 私は工業高校で土木の科目を担当しています。
 特に構造設計に関わる科目などは、公式だらけです。
 理論式もありますが、実験式も多々あります。
 こういった公式を暗記することに重きを置くか、それを参照して使えることに重きを置くかで結論が変わってくるのだと思います。

 例えば理系・工学系で力学を扱う者が、
 F=mα
 の運動方程式を覚えていないというのは私の中ではNGです。

 一方、ポアソン比(鉄筋などの材料における縦方向と横方向のひずみの比率)、
 ν=-(Δb/b)/(Δℓ/ℓ)
 などの式を覚えていることを否定はしませんが、参照して使えればいいのだと考えます。

 このふたつのことの境目は人それぞれ異なるものだと思います。
 また、目的によっても異なってきます。

 こういったご意見もいただきました。

 この方は現役教員で数学を担当されています。
 かなり現実的な理由づけで、わかりやすいなと思いました。

 「教科・科目を履修することで、どんな力を身につけさせたいのか?」

 このことがキーワードになりそうです。

 また、教科書のみならず、
 ・自作のノート持ち込み可として行う。
 ・インターネット検索をして解答する。
 ・チャットGPTが作成したことに対して考察させる。

 などもありなのかなと思いました。

 歴史年表を全て暗記したところで、もの知り博士にはなれます。
 しかし、なぜにそのことが起こり、その前後で何が変化し、どこへ向かっているのかを考えることで、その学びを生かすことができる。
 そう思った次第です。

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