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災害時における地元建設業のありがたさ

 先ずもって、2024年1月1日の能登半島地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
 一刻も早い復旧、復興をお祈りします。

 さて、地震などの災害は予告なく突然起こり、インフラを容赦なく破壊し、私達の生活を一変させるどころか、生命までも奪っていきます。

 その被害からの復旧を早急に行うためには「地元建設業」が最も頼りになる存在です。
 具体的に述べていきます。

1 寸断された道路の復旧

 これを無くして災害復旧はあり得ません。
 緊急車両も支援物資も何もかもが被災地に行けないからです。
 土砂の撤去や陥没等の応急処置に「地元建設業」が全力を尽くしていることと思います。
 報道されることがほとんど無くとても残念です。
 同時に、東日本大震災における「くしの歯」作戦が思い出されます。

2 人命救助の最適情報源

 他地域から支援で被災地に入ったとしても、その地域の日常を知らないことは大きな障害となります。
 災害前の地物やインフラの状態、そして、その地域に生活する方々の動向などを日常から把握しているのは「地元建設業」に他なりません。
 災害後の状態に、災害前の情報を重ね、人命救助の最適解を速やかに出していくことが出来ます。

3 復旧・復興に向けた的確なプランニング

 人命救助が終わった後は、復旧・復興に向けて速やかに取り組んでいくことになります。
 従前のインフラの被害状況から、今後どこに重点を置いて復旧をするのか。
 災害派遣やボランティアの存在はとてもありがたく重要です。
 しかしながら、「地域の地盤や地質のこと」「インフラ整備の歴史的経緯」などについてよく把握されているのが「地元建設業」です。
 そのことをしっかり考慮して復旧・復興に向かっていくことが大切です。

 過日の地元紙朝刊では、能登半島地震における「現状インフラの不全」との指摘がありました。
 インフラの構築、防災にどれだけ行政が本気になれるかだと感じます。
 何も起こらないと「インフラ平和ボケ状態」になり、簡単にその整備の予算を削ります。

 災害は、忘れた頃、何の予告もなしに突然起こります。
 どうか「地元建設業」のありがたさを感じるとともに、防災インフラの構築と維持に、官民一体となり、本気で取り組んでいくべきだと考えます。

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