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【災害ボランティア向け】 災害ゴミ分別と仮置場への搬入のコツ

災害ボランティアに行くと災害ゴミの分別や仮置場への搬入は依頼が多い作業です
ボランティアセンターやボランティア研修で教えてもらう事はまずありません
ベテランがいないと仕分けに迷ったり、仮置場でモタモタして仮置場で渋滞を招いたりすることがおきがちです
そこで仮置場を所管する環境省の「指針」や運営する「市町村向けの手引書」から仮置場がどんな基準で運営されているか
またベテランボランティアさんのコツも一緒に調べてみました


災害ゴミは環境省と市町村が担当

災害ゴミ仮置場は環境省が指針を決めて市町村が運営

災害ゴミの処理については住民やボランティアへの仮置場の案内など細かく指針や例示があり効率的になっています
これを基に県の災害対策本部(能登半島では石川県)でも検討が加えられます

環境省の指針や市町村向けの手引きは下記のリンクからご覧ください

環境省の指針は下記リンクから見ることができます
災 害 廃 棄物 対 策 指 針

市町村向けの実務の案内は下記から見ることもができます
市町村向け災害廃棄物処理行政事務の手引き

分類と仮置場から先の処理がわかれば分別がしやすい

下記の表1は環境省の「災害対策指針」と「市町村向け災害廃棄物処理行政事務」から品目や処理方法を調べて表にしたものです(あくまでも原則です
七尾市のように木製家具でも仮置場により分類が違うという事もあります

木材も焼却するのであれば金属が混ざっても良く、ガラスなど破砕するものは破砕して持って行った方が楽になるなど仮置き場から先の処理を意識して分別、運搬するのが良いと思います

災害ゴミの品目と仮置場以降の処理方法の原則

仮置場が楽になるような分別・運搬を心がける(思いやり)

仮置場で対応してくれるのは業者の方がほとんどですが「暑い」「寒い」「吹きさらし」「砂埃がまう」などの大変な環境の中で初期はひどい混雑で大変な思いをしています、機嫌も悪くなるでしょうね
彼らが楽になるような分別や積込をして持っていけば仮置場との信頼関係ができるのではないでしょうか
逆に「とりあえず積んでけ」なんてチームがいれば降ろさせてもらえなかったり、後ろで待っている方に迷惑をかけたりするのでしょうね

具体的な方法

  • 車に載せる物を決めて積むか、分別してから車に積み1車両の種類を減らす

  • 2種類以上になる場合には降ろす順番を考えて積む

  • とりあえず積んで行くはNGです

  • 混合ゴミにならないように「家具のガラス」「木材くずの紙」などに注意

  • 電池・電球類・灯油などの外し忘れに注意する

  • 家電リサイクル品、特に対象外が多いワインセラー、冷凍庫、あまり家庭では見たことがない冷蔵庫などは確認してから持ち込むと良いです、リサイクル対象外であれば産廃扱いとなり被災者宅へ持ち帰りになります
    (下記のリンクでスマホでもメーカー名や型式、または両方で検索できます)

これはボランティアセンターにもよりますが

あくまでもボランティアセンターと仮置場で連携ができていてボランティアセンターにフレコンバックがある場合です
コンクリートブロックや瓦などがトラック1台分になる場合には荷台に載せたフレコンバック(トン袋)に直接入れてゆき
仮置場では機械で袋ごと降ろしてもらう方法だと下す手間も仮置き場で袋に詰める手間も省けて良いようです
フレコンバックは底の形に合わせて一段目を置いてから入れていくのがコツです

フレコンバック

ガラスや陶器は割って土嚢袋でなくペール缶に入れて行った方がスムーズに仮置き場のフレコンバックに入れられるようです

金属製ペール缶

仮置き場の人達はどんな人

最近は清掃局の職員が減り、仮置き場にいるのは業者さんだけという事がほとんどになりました、臨時雇いらしき人も多くなりました
もともと接客業ではないですし気にするのは役所の方ですからボランティアに対する態度が横柄な人がいることもあります
災害ゴミの微妙な判断は聞く人によっても違ったりしますのでおかしいなと思ったら後でボランティアセンターに確認してもらうのも必要でしょう

環境省の市町村向け手引きより引用

仮置場の配置と一方通行

仮置き場により配置が変わりますが情報は公開されます、一方通行なのでトラックへの積み込みは降ろす順番を頭に入れて積み込む必要があります
とりあえずトラックに積むというのはNGです

市町村向け手引書から引用

七尾市ボランティアセンターには初めて見る「仮仮置場」があった

テレビでニュースを見ていると七尾市ボランティアセンター以外のボランティアが七尾市内で木製家具をそのまま軽トラに積んで仮置き場に運ぶ映像があった
実際に七尾市ボランティアセンターに入ってみたら木製家具は仮仮置場で釘一本まで抜いて仮置き場に運ぶとの事でした
不思議に思って聞いても七尾市はリサイクルに厳しくての話でした
私が入った日は仮仮置場ボランティア20名以上と職員2名、ボランティア団体から4名で休憩は30分のみでした

七尾市の仮置場では木製家具の分類が仮置場により違った

3月22日の七尾市ホームページでの仮置場のお知らせ

3月22日の七尾市の仮置場の案内では
木製家具は和倉では1.可燃粗大ごみとして焼却するのでそのまま受け入れ、大田・中島では1.木くずとしてリサイクルするため分解して金属を除去しないと受け入れないのでした
仮仮置場のリストでは大田・中島基準の分類でしたので分解して金属を取除く必要があったようです

七尾市ボランティアセンターの仮仮置場受け入れリスト

和倉の仮置場に持って行くことが可能であれば「仮仮置場」での作業は不要であったと思うのですがなんか事情があったのでしょうね

最後に、慎重に調べたつもりですが間違い等がありましたらお知らせ頂ければ幸いです


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