ヒナドレミのコーヒーブレイク 夏の夜の散歩
こんにちは、ヒナドレミです。私の尊敬する女流作家は、小説を作り置きしない、と聞いたことがあります。しかし私には、noteの記事のストックがかなりあります。
ストックをしておかないと不安・・・というワケではなく、パソコンに向かう時間が増えたことで、記事を書く時間もそれに比例して増えたため、どんどん溜まっていくのです。今回は「夜の散歩」7月のある夜の出来事です。
夏の夜の散歩
7月のある日の夜、私は散歩に出かけた。だいだい10時頃だっただろうか?日中から夕方にかけて大雨が降ったことで、道路や木々など、辺りはしっとりとした空気に包まれていて、何もかもが程よい湿気を帯びていた。真夏は夜になっても涼しくならないが、この時期(7月の初め)、外気は暑くも寒くもなく散歩をするのにはうってつけだった。
緑の木々の葉は、フレッシュで何とも言えないピュアな香りを放っていた。そして花の甘い香りまでもが、私の鼻腔に纏わりつく。現在 街頭の少ないこの一帯を歩いている人は、私の他に誰もいない。聞こえるのは、風に吹かれて揺れる木々の葉音だけ。風は少し湿り気を帯びてはいるが、肌がベトベトとする程ではない。歩いていても汗をかかないので、かなり遠くまで歩くことができそうだ。
少し残念なことが一つだけある。それは虫に刺されることだ。元来、私は体温が高いため蚊などに刺されやすい。急に思い立っての散歩、ということで虫よけスプレーなども用意していなかった。「今だ」と思うと、後先も考えずに行動してしまうのが、私の反省点なのかもしれない。
何はともあれ、満足のいく散歩ができたのは何よりの収穫だった。夜ということで、景色がほとんど見えないのが玉に瑕(きず)だ。しかし早朝の散歩となると、相当早起きをする必要がある。
いつもより腕を振り、「私は歩いているぞ」感を思いきり出してみた。エネルギーをどれだけ消費できているかは謎だが。誰も見ていないし、恰好は気にしないさ。これからしばらくは、暑くて散歩も思うようにできないと思うと少し寂しい。 完