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「無意識」を言語化してみよう

イラストレーター&インタビューライターの陽菜ひなひよ子です。

主にイラストですが、たまに「どうやって描いているの?」と聞かれることがあります。一般の方だけでなく、プロの同業者からも聞かれることがあって驚きます。

そんなとき以前のわたしは、どう答えていいかわからず、とまどったんですね。
「え?そんなに変わったことしてるかな?普通に描いてるだけなのに」

自分でいっておいてなんですが、「普通」ってなんでしょう?

「普通=当たり前」のこと、なのだと思います。「自分にとっての当たり前」は大抵の場合、他人にとっては当たり前ではないことが多いです。自分が当たり前にやれていて、周りの人にできないこと、これってすごく強みだったりするんですよね。

当たり前にやれていることって、実は無意識のうちに自分なりのノウハウが確立できているものなのです。

わたし自身、そのことに気づくのに時間がかかりました。

数年前にイラスト講座の講師をすることになってはじめて、「人に教えるためには、その『無意識』を言語化して人に伝えなくてはいけない」という場面に直面したのです。

それでどうなったか?

それはもちろん、めちゃくちゃ焦りました。先方からはレジェメも用意するように依頼されたので、「無意識」を「文章」にしなくてはいけない!そんなこと、わたしにできるのか・・・?

結果、できたんです・・・

ありがたいことに講座は好評だったそうで、受講生からも担当の方からもすごくお礼を言われました。アンケートも読んでいて涙が出るほど。

この講座のおかげで、わたしは少しだけ自信がついたんですね。

仕事として絵を描いて来たけれど、理論みたいなものがちゃんとわかって描けているのだろうか?とずっとあったモヤモヤする想いが消えました。

理論なんてたいそうなものではないかもしれない。でも、わたしが説明したとおりに描いたら、少なくともその場にいた20人ほどの受講生の方たちはちゃんと描けました。

そして絵を描くときに、それまでとは「意識」が変わりました。今もまだ無意識の部分もありますが、意識的に「こうしよう」と考えて組み立てることが増えました。そうすると、上達も早い気がします。

自分の絵に迷いが生じたら、人に自分がどう絵を描いているかを説明する気持ちで「言語化」してみるとよいかもしれません。

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