結局「自分はスゴイ」って信じることが大事
イラストレーター&インタビューライターの陽菜ひよ子です。
今これを読んでいる人の中には、イラストレーターやライターの仕事に興味がある方も多いのかな?と思います。そういった方の中には
「どうやったらイラストや文章の仕事が来るんだろう?」
「どこに行けば編集者やデザイナーなどと知り合えるんだろう」
頭の中はこんな疑問符だらけの方もいるでしょう。そういった方だけでなく、イラストや文章の仕事に興味ない方にとっても役立つような内容をご紹介できればと思います。
仕事に才能は必要か?
自分のことを言えば、わたしは比較的、というかかなり運のいい方で、イラストや文章の仕事をしたいと思う前に編集さんに知り合っていて、仕事をもらえるようになったのです。
それを聞くとうらやましいと思うかもしれないけれど、「運がいい」だけじゃ、やっぱり続かないものなんですね。
その後わたしは、営業しても営業しても、全然仕事に結びつかない時期が続きました。
で、「やっぱ運がよかっただけで才能なんてないんだ」と何度も思ったわけなんです。
でもね、簡単に「才能がない」なんて決めつけちゃダメ!そもそも、仕事をする上で大事なのは、才能ではなく「続けること」と工夫です。
今も仕事を続けていられるのは、わたしが「工夫」しながら「続けてきた」から。「営業」にも工夫が必要です。
まず、ちょっと考えてみてほしいのです。営業しても「仕事をくれない人」は、なぜ「くれない」のでしょうか?
「仕事をくれない人」は、なぜ「くれない」のか?
理由はザックリ分けて、大体以下の4つじゃないかな、と思うわけです。
この中で、今後も引き続き営業をかけるべきはどのパターンでしょう?
①「求めるレベルに未到達」は自分次第
もしあなたが若いまたは創作歴が浅い人なら、①の人には作品を作って見せてフィードバックを受けるとよいでしょう。
でもわたし(仕事歴約20年)なら営業しません。無理にレベルを上げなくても、今のレベルでいいといってくれる人とだけ仕事ができればいい、と考えているからです。(もちろん常にレベルを上げるべく努力はします)
②「媒体に合わない」は相手の状況次第
②は微妙です。たとえば相手が児童書の出版社の人で、「この作品は大人向けだからうちでは使えない」と言われたら、今後この人に営業し続けていても無理でしょう。だって異動しても児童向けだし。
でも総合出版社で、今は児童書にいるけれど、数年後にはビジネス書を担当しているかもしれない、ということはあるわけです。なので、このケースの場合は、ガンガン営業をしないにしても、たまにお伺いを立てる程度につながっておくのもよいかもしれません。
③「肩書や実績が足りない」は考え方次第
③は、どうしてもその仕事がしたいなら、頑張ってよそで実績を積んだり肩書を得てから再チャレンジするとよいと思います。それは人それぞれで自由です。
ただ、世の中こんな人・媒体ばかりだったら、永遠に実績を積めませんよね。
肩書・実績はなくてもこの人だったら書けそう、と思ってくれる人がちゃんといるはずです。そう思ってくれた人を、わたしなら大切にしたいです。
④「作風が好みじゃない」は無理!
④は、もうあきらめましょう。まぁはっきりと「好みじゃない」と言われることはないと思いますが、作品を見て今後仕事する可能性があるなら、一言くらい「いいね」と言ってくれるものです。
まったくいわれなかったら大体、「好みじゃない」んです。
もちろん「いいね」と100回いわれても仕事に結びつかないケースはあります。それはだいたい、②の「媒体に合わない」ケースですね。
深追いはしない、は営業と恋愛の鉄則
結局どれも営業しないのかよ!といわれそうですが、そうです。今は基本的に深追いはしません。
いや実はわたし自身、かつては、①も②も③も④すらも、何度も営業しまくっていたんですよ。
でもね、脈のない相手にどんなにアプローチしても無駄!営業も恋愛も同じなんですね。時間も労力も無駄だし、なにより気持ちが消耗するだけ。
今なら引き続き営業するのは、「陽菜さんの作品、すごくいいですね!今すぐには難しいかもしれませんが、ぜひ何かご一緒できたらと考えています」くらいのことを言われた場合だけです。
まぁ、これもリップサービスの可能性もありますが、基本的に編集さんは忙しいので、こいつダメだと思ったら、結構冷たいです。
はっきりいって、脈のない相手にアピールするために好きでも得意でもないスキルを伸ばすより、いつか出会う運命の相手のために、好きなことをして、自分の魅力を伸ばしていった方が絶対いい!
それより前に、どうやって知り合う?
まずどうやって知り合うのよ?という声が聞こえて来そうですが、わたしがこの仕事をはじめた20年前より、今の方が絶対メディア側の人と知り合うチャンスはいっぱいあるんですよね。
たとえばこんな感じ?
(知り合うというか「知ってもらう」という感覚ですかね)
ただどれも、簡単ではないです。心折れそうになることもあります。だからこそ、本当に好きで好きで、やっていて楽しいことしか続けられないんですよ。
そして、「自分はすごいんだから、絶対どこかにこの良さを分かってくれる人がいる」と信じ続けることが、最終的には大事なんじゃないかな、と思います。
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