海外生活で初めて経験した複雑な人間関係。
言葉も、環境も、文化も違う、海外での生活。
初めて家族の元を離れて生活をしたのが、オーストラリアでのシェアハウス。
知らない人と一緒に共同生活をするなんて、、
『キッチンも、トイレも、シャワーも、知らない人と一緒に使うなんてありえない。。』
初めの頃は違和感でしかなくて不安にそう感じていました。
私が、一番初めに入居したシェアハウスは女性限定のシェアハウスで、ブラジル人の女性が一人、中国人の女性が一人、日本人が一人、多国籍の三人が住んでいました。オーナーは、日本人の女性とその旦那さんのオージー(オーストラリア人)と二人がここのオーナーでした。
奥さんはすごく爽やかな雰囲気で、旦那さんはとてもフランクで陽気な方でした。オーストラリアに慣れていない私に、色んなことを教えてくれる優しいオーナーさん達。
シェアメイトの方たちともすぐに仲良くなり、一緒にご飯を作ったり、夜遅くまでガールズトークをしたり、初めの不安な気持ちなど忘れてしまうほど彼女たちとの時間は楽しくて安心できる空間でした。
いつも 学校や、日常で起きる、くだらない話をしながら笑って過ごす平和な時間がすごく好きでした。彼女たちのおかげで、人脈も広がり友達がたくさん増えました。英語を教えてもらったり、学校終わりに山頂でサンセットを見に行ったり、夜な夜な『みんなでピザを食べながら勉強会』てゆう海外でしかないであろう秘密のクラスにみんなで通ったり、私たちはいつも一緒にいました。私にとってのオーストラリアライフは彼女たちのおかげでスタートを切り出せたようなものでした。感謝をしきれない、かけがえのない仲間たちです。
しかし、この夢のような時間がずっと続くこともなく、“出会いがあれば別れもある”というように、私たちの仲で次々と母国へ帰っていく仲間たち。。たった二か月と短いようにも感じるこの期間。
わたしにとってはとても貴重で濃厚な二か月でした。日本で何も考えず過ごしてきた二か月とは比べ物にならない時間と経験になりました。
別れ際、涙もろい私は今までの思い出がいっせいに蘇り、溢れ出そうな涙をグッと堪えるのに必死でした。だって、みんな笑ってるから。笑顔でバイバイするんだって主役がゆうもんだから、泣いてはいられなかった。
『また、必ず会える。』と信じて、私たちはハグをしてお別れをした。
そこのシェアハウスに住んでから早くも三か月が経つ頃、住み始めてからずっとモヤモヤしている不満がありました。
それは、
Wi-Fiが未だに繋がっていない とゆうことです。
海外生活の中でWi-Fiはほんとうに大切な一つです。Wi-Fiがある生活と無い生活とでは、一か月にかかる携帯料金は天と地の差レベルです。住み始めた当初オーナーさんからは、『Wi-Fiが今壊れてしまっているので、修理会社にお願いしてるところなんです』とのことだったので、少しの間 我慢しようと思っていました。 しかし三か月が経ったこの時点で未だにWi-Fiが繋がっていないのは、いったいどうなっているんだ。。と、不満も限界の域に達していました。
新しく入ってきた日本人のシェアメイトが、その壊れたWi-Fiを眺め、調べ尽くし、Wi-Fi会社に電話をして確認してくれました。すると、『Wi-Fiの修理頼まれていないよ。もし必要なら明日にでも行きますよ』とのことでした。電話で言われたように、混雑している様子もなくすぐに対応してくれる感じでした。
え、
これはまさか、初めから連絡もしていなかったとゆうことなのか。。
信じられない思いと同時に怒りも沸々と湧き。。私たちは、居ても立ってもいられず急いでオーナーの元に行ってこの状況を少し強めの口調で二人に話しだしました。すると、オーナーの奥さんの方が『私はWi-Fiが壊れた時点で連絡しましたし、向こうがうちに来なかっただけよ!!』と、少し怒り気味でそう答えました。
わたしは、ここのオーナーさんの人柄が好きで これまでシェアハウスの生活に対して所々あった不満を我慢してきたうえに、この対応には流石にショックが大きかったです。
話し合いが綺麗に解決することも出来ず。。
最後の最後には、『うちに文句あるなら家を出て行ってください!明日中に!!』と言われてしまいました。
私が好きだったオーナーさんってこんな人だったけ。。と複雑な思いのまま、『わかりました』とだけいって、二人で荷造りを始めました。
収まりきらない怒りを堪えて、『これはもう、言っても意味がない!逆にこんなところから一刻も早くでたほうがいい!自分たちのためにもその方がいいんだ!』と、自分に何度も言いきかせて怒りを抑えました。
彼女には彼女の言い分がある。
私にも私が思う言い分がある。
それぞれ価値観は違う生き物だから理解しあえないことがあっても仕方ないんだ。
ムカつく
悔しい
悲しい
同じ日本人で今まで仲良くやってきたのになんでこんなに冷たいんだよ。
ひどいよ。。
色んな感情があった。ちょっと前の自分だったらこの思いのまま乱暴に言ってしまったであろう。でもこの時はなぜか、冷静になれていた。
もちろん内心はすっごくイライラしていた。でも落ち着いて考える余裕が少しだけあった。そのおかげで、余計な事を言わずに済んだんだ。
大人になるってこうゆうことなの。。?
当時18歳の私は寝る前にそんなことを夜な夜な考えて眠れない夜もありました。。
そして急いで決めたシェアハウスに二人で無事引っ越せました。
唯一、1件だけ2人揃っての入居を許可してくれる優しいオージーに助けられて、なんとか新たな生活を切り開けました。
初めてのシェアハウスで、出会いと、思い出がいっぱいのお家を出る時はやっぱり少し寂しかったけど、次のステップに進めるいいタイミングであったんだと思うんだ。
だから、結果オーライ。
今は、そう思えるよ。
思い出すとやっぱり少し悲しい気持ちは蘇るけど自分の対応はまちがっていなかったと今でも思えるんだ。
言葉も、環境も、文化も違う、海外で、初めに経験した複雑な人間関係のストーリーでした。
最後までちゃんと目を通して読んでくださった方ありがとうございました🌈