【レポート】#WhyDesignTokyo 2019に行ってきた
こんにちは、ひのふ(@pinopo_)です!
この土日で「WHY DESIGN TOKYO 2019 / 受託Web制作・デザインの価値を変える実践的アプローチ」のイベントに参加してきました!👇
■イベント概要
WHY DESIGN TOKYOとは「WHYから始める思考」を基にデザイナーの価値向上を目的としたグローバルデザインカンファレンスです。 第一回目は、受託Web制作者にフォーカスを当て、国内外の現場での話を元に「明日から実践できるUXデザイン」の考え方や手法を学べる場をUX MILKとUX道場が提供します。
こちらのイベントは主にクライアントワークのお仕事をされているデザイナーに向けたイベントなのですが、タイトルを見る限り全体的に、クライアント側にどうやってデザインの価値を伝えるのかや、チームビルディングをどう行うかや、UXデザインの考えた方や浸透のさせ方などをメインにお話しを聞くことができそうだと思ったので、普段自社事業でデザイナーをしている私でも、共感できることや学べることがあるのではないかと思い参加しました。
セッションがそれぞれ分かれていたので、参加できなかった人向けに、私が参加したセッション・ワークショップの中で印象に残った点だけをまとめていきたいと思います〜☝️
サーッと読んでもらえるといいな!もっとさくっと読みたい人は、Twitterに箇条書きでレポートをまとめているので是非💁♀️
💫💫💫
それでは今回の目次です。
1. デザインのあるべき姿とは?
Khoi Vinh さん / アドビ
1日目は主に各セッションを聞く回でした。
Khoiさんは、デザインはどうなるべきか、どうあるべきかについてお話してくださいました。今では、ソフトウェアの変革によって、どんな業界も変わらざるを得ない状況になっています。テクノロジーが世の中を変えていっているのです。
その例として、NYではairbnbが使われすぎて、本当に人が住んでる場所が減っている地域があることや、自動運転車で効率的に行き来できるようになるので、道路の案内も必要なくなるし歩道が増えていく可能性もあることなどあ上げられていました。普段そんなに世の中のことを意識して暮らしていませんが…いざこうやって実例を聞くと、こんなにも世の中に影響を与えているとは🤔
また、自分の課題でもあるからなのですが、デザインで重要な役割を果たすのに「言語が」必要な武器となるという言葉がかなり印象的でした。
確かに私達デザイナーは自分の専門用語を持っているけど、それが伝わるようにエンジニアやビジネス職の方にお話をするように普段はしていますよね。私達が仕事で日々自然にやっていることって、すごく大事なことだったんですね…。
他にも、プロトタイプを作成するというのは、コミュニケーションを明確化する重要な要素になるとも仰っていて、こんなスーパーパワーを持っているのはデザイナーだけ!ともお話されていて嬉しかったです。
せっかく相手とのコミュニケーションが取りやすい力を持っているんだから、もっと自信を持とうと思いました…!🥺
2. 失敗こそがはじめの一歩
Travis Neilsonさん / Google
私自身かなりの失敗大嫌いマン😇なので、タイトルからこちらのセッションに惹かれました。
失敗というのは自分とはなるべく距離取りたいものですが、時には面白くて笑える失敗って、デザインの失敗含めていっぱいありますよね。(画像参照)
もちろん、失敗ていうのは面白いものだけでなく、怖いものでもあります。失敗の過剰の恐れが進歩の妨げになることが多いと仰っていて、もしかして私も自分の成長を自分で遮ってるのかも…!?😇と思いました…。
Travisさんがお笑いの勉強するために専門の学校に通った時に、授業で初めて行ったものが、「ダダ滑りしなさい」という課題でした。
この課題を経験したおかげで、「滑ってもいい。次で改善できるから」ということを学べたそうです。すごい…!✨
確かに失敗したところで死ぬわけじゃあるまい…生きてる限りいつでも改善できるし再チャレンジすることができるじゃないか…。
しかしポイントとして、ただ失敗すればいいだけでなく、失敗したときにどうやってデザイナーとして解釈して、良いことに繋げていくかが大事だとも仰っていました。
以下2つがよくない失敗の仕方です🤫
・同じ間違いを何度もする
→失敗の原因を理解してない
・今までやってきたことを頑なに守ってしまった失敗
→新しいことを学ばず放棄している
失敗というのは悪だとされてるけど、実際には物事を引いた立場で振り返れる大事なイベントであるとお話されていて、これを聞いて少し失敗することへの怖さがなくなりました。頑張って失敗しよう…!
3. デザインチームにおけるフィードバック文化をデザインする
Talin Wadsworthさん / アドビ
なんとAdobeXDのデザインチーフの方が登壇されていました!😳
良いチームメンバーに欠かせない4つの点のお話が印象的でした。
① 多様な視点を持った人が集まっている
② 知識がいつでも共有できる状況
③ コミュニケーションが常にオープン
④ 何かしらの理念に対して情熱を持っている
また、互いに尊敬もしあっていることも大事だと仰っていました。(これほんと大事!仕事でも恋愛でも家族でも!!)
最初は少人数のチームだったのでコミュニケーションコストもかからず、円滑に進めていけたそうですが、プロジェクトが進みにつれ人数が増え、みんなが一丸となって行う、というのが難しくなってきました。
そこで大人数でもチームを上手く回すために、様々なことに取り組んでいました。
・主要な目的、ゴール、守らなければいけない基本ルールの定義を出した
・共通言語の定義も決めた
・実際に取り掛かってる作業(途中〜完成)をドキュメントして残すようにした
・日々作業する中でフィードバックを受け入れられるような時間を作業の中でも取った
・毎週デザインの批評をする時間を設けた
> プロジェクトが進みにつれ人数が増え、みんなが一丸となって行う、というのが難しくなってきました。
これってどのチームでも言えることなので、私も是非参考にしようと思いました!💪(人数が増えるということはプロジェクトが進んでたり成長しているってことだと思いますが、難しいですね…)
4. 全体を見通して流れを設計できるデザイナーになろう。評価されるデザイナーになるための考え方と実践方法。
川崎 沙織さん / Fixstars Corporation サービスデザインクエスト
川崎さんが経験した失敗談を交えながら、評価されるデザイナーってどんなデザイナーのことを指すのかを、お話してくださいました。とてもわかりやすく当時の失敗した時の感情や、学んだことについてお話していて楽しかったです…!
川崎さんが失敗した経験から育てた3つの力というものがあります。
A:ユーザーとの接点全体を意識した設計力
B:素早いプロトタイピング力
C:相互理解を促す会話力
この3つを軸にお話してくださいました。私は特にCの「相互理解を促す会話力」のお話が印象的かつかなり共感しました…!😳
川崎さんはクライアントとの対立の件があり、仕事するときは「多様性」があるという前提を持つのが大事だということを学んだそうです。
確かに、自分が仕事をしている中でも色んな人と接しているわけだけど、色んな考え方、職種、価値観、立ち位置の方がいらっしゃいますよね。色んな人がいますけど、皆それぞれが大切にしていることは、皆バラバラなのです。
これを頭に入れて相手と話すのと、入れないで話すのとでは全然違った結果を得るんだろうなと思いました!川崎さんは、デザイン以外の人と話す時はデザインの専門用語を使わないようにしているそうです。
確かに専門用語使って話しちゃうのって、相手に「当たり前だよ?わかってるよね?」って言っているのと同じことですよね…。思いやり大事!😇私も気をつけようと思いました…!
また、時間の経過による情報の差分を気をつけなくてはいけないという話もすごく大事だなと思いました。確かに仕事をしていて時間が経つと、前言ってたことと全然違う!とか、自分の出したものが伝わなくなってたりとか、したことある…!
こういう時川崎さんは、自分から差分を埋めるようにしていくと仰っていました。
① どこにどんなズレがあるのか探る
② 自分と相手にずれを感じていることを伝える
③ 互いに欠けている情報を補完しあう
ポイント:プロセスを共有しあうことが大事
私も上記のこの点を頭に入れて、日々仕事していこうと思いました…!🤔自分から歩むことによって、お互いの情報の差分を埋めていきたいですね…!
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ここから2日目です。2日目はワークショップになります!
私は2つのワークショップに参加させていただきました🥳
1. XDで学ぶ「意味を伝える」ためのモーション・デザインテクニック
境 祐司さん / Creative Edge School Books
普段UIデザインはSketch、アニメーション制作はAfterEffectなので、XDはLPぐらいでしか使ったことがありませんでした🤔
XDは、個人的にはなんと言っても自動アニメーションが魅力的だと感じていたので、こちらのワークショップを受けようと決めました!
途中つまづいたりしたのですが💦周りの方々にも助けられなんとか作ることができました〜!✨
基本中の基本から教えていただけて、すごく有難かったし自分でやってて感動したし楽しかったです!XDの自動アニメーションすげー!
細かいXDのアニメーション作るときの仕様なども知らなかったので、その点についても教えていただけました。ありがとうございました!
2. デザインの伝え方ワークショップ
長谷川 恭久さん
そして午後のワークショップです。こちらはドキドキのグループワークでした!今回は、タイトルにもある通り「デザインの伝え方」を学ぶワークショップでした。
「話せる」というのは、2種類あるそうです。
・伝える
→信頼を得る
・説明する
→批評をもらったり対話する
今回はこの「伝える」部分をメインにレクチャーしてくださいました!
今の時代、TwitterなどのSNSなど、みんな自分の都合のいい世界にだけいるので、相手の人と意見が対立してしまいます。更に仕事でもよくあるのですが、クライアントと対立してしまった時、「あの人デザインのことわかってない」って思っちゃうことあるじゃないですか…。それって、自分が一番わかってないんですって😇
結局それって、自分視点になってしまっているということなんですね。相手側のことを一切考えていないということです。なんてこった。
ただやみくもに方法論を伝えるだけではだめで、伝える相手のマインドセットの理解が大事だと学びました。実際にワークショップで模造紙に、決裁者のマインドセットのシートを、グループで作成したりし、相手のことを理解するところから始めました。(相手の仕事での立ち位置、責任範囲、やり甲斐、抱えている悩みなど)
最後は、相手のマインドセットを理解し、そのマインドからどうすれば共感、理解を得て、相手に効果を感じられるように伝えればいいかを、プレゼンで発表しました。
ユーザー視点だけでなく、発注者側視点も忘れずに!というお言葉がかなり印象的でした…。確かに私、ユーザーユーザーって言ってるけど、発注者側の気持ちをちゃんと考えたことないかも…。仕事を上手く回すというのは、こういうことも含めて上手く回せるっていうんだなと感じました!
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以上、濃厚な2日間でした〜!ワークショップで同じチームだった方々、ありがとうございました!(下手っぴなプレゼンですみません、終わった後皆さんに褒めてもらえて嬉しかったです…😭)
今回のイベントは、セッションだけでなくワークショップもあるのがとても魅力的でした…!(緊張したけど!)他のワークショップもとても楽しそうだった〜!
自社事業に関わっている私でもすごく勉強になったイベントでした。登壇者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした!👏次の開催は、どんなことがテーマになるんだろう!楽しみです。