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介護の現場で、心の豊かさを提供できるおやつの時間が大好きだ。

私は介護施設で働いている。

その現場で、利用者さんにおやつを提供することが好きだ。

介護の仕事は、低賃金だったり精神的に辛かったり、肉体的にもハードだと言われている。それは間違いないと思う。なぜなら、働いていてとても大変だからだ。

仕事が終わったあとは、いつもぐったりしてしまって趣味も捗らない。だから、趣味が楽しめるのは休日だけだ。それでも、介護の仕事が続けられているのは理由があるからだろう。

その1つに、施設の利用者さんと暮らしを共にするところだと思っている。

朝は起床介助から始まり、朝ご飯の提供、排泄介助、入浴介助と生活に必要とされている介助を介護職は行っている。それはつまり、利用者さんの生活と一緒に生活しているとも言える。

その中で、一番自分らしくいられる時間帯がある。それは、おやつの時間だ。

おやつの時間は毎日だいたい15時ごろと決まっている。厨房からその日のおやつが上がってきて、飲み物はこちらで準備して利用者さんに提供する。

なぜ、おやつの時間が気に入っているかと言うと、おやつは利用者さんが残さず食べてくれることが多いからだ。

一方、朝・昼・夕の三食のごはんは、人によっては残されることも多い。もちろん、その人があまり好きではないメニューが出る場合だって考えられるので、すべてが完食される訳ではない。

しかし、おやつは完食されることが多い。おやつはお菓子やゼリーが提供されることが多く、様々な利用者さんに気に入ってもらえているようだ。

そんなおやつを提供する時間が私は好きだ。だって、喜んで食べてもらえるのだもの。しかもこちらはほぼそのまま提供するだけだから、それほど苦労することはない。

また、おやつという生活に潤いを与えてくれる存在自体も好きなポイントだ。三食のご飯は栄養を摂取する意味合いが強いと思うが、おやつは心の豊かさを感じられるのも理由だ。生活には潤いがなきゃね。

ちょっとした喜びを提供できるおやつの時間が、介護の現場では毎日行われている。

今日も明日も、施設ではおやつが提供されているのだろう。

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