【紙とペンでできる!】三角取りゲーム
2人でも、5人くらいの人数でも、チームでもできる遊びを紹介します。
【用意するもの】
・紙
・マジック or ペン or 色鉛筆
・時計 or タイマー
ポイント☆人数が多い時には紙を繋ぎ合わせて大きくすると模造紙が無くても出来ます。
【下準備】
・誰がどの色のペンか決めておきます
・大きな紙にマジックで点をたくさん書きます。
ポイント☆点は多いほど、長い時間楽しめます。近くに密集して描くよりも広く点在させると範囲を広げて考えられます。
【ルール】
勝者は三角の数が多い人。
1.順番を決めます。
2.1番の人から3点を選び、それらの点を結んで三角を作っていきます。
3.パスをしてもかまいませんが、順番が来てから描き始める時間までを1分とします。
ポイント☆線と線は重なってはいけません、線が交わってしまうのは〇。一度使った点は使えません。辺と辺の角度は180°未満が三角の定義です。
【遊びのねらい】
・三点をとらえて、三角形を作り出せるように認知力を高める
三角はおおよそ2歳以降に形の認識が出来るようになります。点をとらえるのはおおよそ3歳以降です。
・線を真っ直ぐひけるように、運筆力を高める
これは文字を書く、漢字を書くといった学習年齢を迎える前に必要な動作です。力が入りすぎてまっすぐ線を引けないという運動協調性に課題がある子もいます。緊張過多にならずに机に向かえるように、遊びの中で運筆を高められます。
・筆記具を正しく持てるようにする
先ほど述べた運筆にも大きく関係あるのですが、筆記用具を正しく持てると無駄な力が入りにくいため書き続ける作業が疲れにくくなります。また、手首を曲げるようにペンを持つ子も多くいますが、大きい文字を書くことが難しくなる要因になります。大きな文字を書く際は肩を支点として動かします。
・姿勢を正して椅子に座って、書けるようにする
先ほどの肩の支点の事にも通じるのですが、紙を斜めにしないとノートに真っすぐ記入できない大人もいます。これは姿勢や筆記具の持ち方に癖があることが多いです。また、椅子に座るときに椅子の足に、自分の足を絡めて足首で固定する様に座るのも体幹に課題がある子がしがちです。肘で座位を保持している子は背筋が弱い等、姿勢からわかる身体的な課題も多くあります。大きな紙で遊びをしているときに点に届かないときには、少し前に出るようにしますが、その際きちんと腹筋を使っていないとなかなか手を伸ばしながら線を引くことはできません。
・自分の順番が来るまで待つ
参加する人数によって待ち時間が違います。待っている間に自分の番が来るまでの準備をする集中をする子もいれば、自分の番さえ回ってくればいいというあまり関心を示さない子など、待ち方も様々です。衝動的に線を引いてしまう子もいます。
・「考えてから行動をする」という行動を習得する
3点決めずに線を引いて、三角にならなかった!という子も出てきます。始めはルールを理解している人と一緒に行うのが良いでしょう。また、どうしても待てない子には三角の中を塗り絵させると待てますよ!
※ペンが単色しかない場合には名前の頭文字を三角の中に書くと良いですよ
単純な遊びですが、準備も少ないので夕方や夜に家庭で行うのも片づけがおっくうにならずに良いです。
この遊びの中に学習のレディネス(準備)がたくさん詰まっています。もちろん、すでに学齢期を迎えた子も楽しめるので年齢差がある異年齢交流にも最適ですよ!