ねずみがくすぐりで笑う?
みなさんは4年ほど前のこのニュースをご覧になりましたでしょうか。
との見出しで、ドイツ、フンボルト大学ベルンシュタイン計算論的神経化学センターの生物学者ミヒャエル・ブレヒト氏と博士研究員の石山晋平氏がネズミの脳のどの領域がくすぐったさを感じているかを特定したそうです。
それが「体性感覚皮質」といって深層部位だったようです。
くすぐりに対するネズミの反応が気分によって変わることも分かった。人間と同じで、ストレスを感じているネズミはくすぐられても笑わないが、幸せなネズミは笑う (引用)
ネズミたちが囲いの中で以前くすぐってもらっていた場所を覚えていて、頻繁にその場所に戻ることを示した。(引用)
脳をきたえる「じゃれつき遊び」 3~6歳 キレない子ども 集中力のある子どもに育つ (はじめて出会う育児シリーズ)
さっき幼稚園が始めたじゃれつき遊びが、落ち着きのなさや話を集中して聞けない等の困り感がある子に非常に効果があったという著書があります。
子どもとの身体のふれあい遊びや、くすぐり遊びは前頭葉の発達やアタッチメントと関係があったり、興奮を育てるのには科学的根拠があるというのが徐々に明確になってきています。
皮膚の感覚は様々ですのでくすぐりを喜ばない子も中にはいますが、気分が乗らない(ストレスがある)ということが上の”くすぐってもらえる場所の学習”から見ると、やはり子育てで大事なのは子どもを喜ばせること・楽しませることが学習への近道だということなのでしょう。
好きな遊びを補償させたり、大好きな家で大好きな家族と過ごしたり・・・そういうこと1つでも子ども達の中に生活をするための「学習」がつまっているんでしょうね。
ふれあいは1人では成り立ちません。相手があって、初めて成立します。くすぐりも自分でくすぐったからと言ってくすぐったさを感じません。
人は人に癒されるという構造が身体にあるのでしょう。もし、人が人に癒されないことがあるのであれば、それはその環境に原因があるのかもしれません。自分を変えるだけでなく、環境の見直しを一度行うべきなのかもしれません。
具体的にどんなことを見直すか?という時にはこのマガジンをお勧めします。
わたしは、こどもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないと固く信じています。
レイチェル カーソンの言葉です。感じることの重要さに気づくために感覚を学び直す必要があります。
お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。