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代替えでは満足できない欲求。

 ある欲求を叶えられず、別の欲求を叶えることで自己実現を図ろうとすることを防衛機制では「昇華」という。
人はあらゆる欲動を自ら処理する。その方法のことを防衛機制と呼ぶ。

支援者なら8割以上の人が体験しているであろうエピソードで

おやつの時間にせんべいを渡したら、開封する前に割れてしまい
戻して!と子どもに泣かれ・怒られた。

というものがある。
私も何度も体験している。
 割れていない別のせんべいを渡したり、お皿において割れているけどキレイな丸になった!と自画自賛拍手で乗り切ろうとしたり、変顔したりしたがASD傾向の強い子だともっと怒らせてしまうことになった。

 泣き止ませたい・落ち着かせたいという欲求を叶えようと自分が頑張っているだけで、彼らの「昇華」には全く当たらない。せんべいの割れがデジタルタトゥーのように思える。どう頑張っても時間は戻せないのだ。

 そう、時間を戻してほしいと思う欲求なんだと思うのです。割れたときに感じた悲しみも忘れたいのかな。

 そういう時に無理に落ち着かせるよりも、悲しみを感じていることに対する悲しみも、せめてもの気持ちで受け止めてあげたい。

 例えがせんべいだったけども、これが事故や災害だったり、死だったり、関係性であったりすると、大人もグジグジしながら頑張って生きている。無理に切り替えるためのリミットを設けたり、タイマーをかけずに。

大人の手で 親の手で 妻の手で 夫の手で ・・・できないことがあってもいいよね。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。