自粛生活の振返りと古代史構想学

4月7日に緊急事態宣言が発出され、私の勤める会社も、生産や物流などの現場社員を除く全社員に在宅勤務が命じられることとなりました。その結果、単身赴任の身である私は宣言解除後に初めて帰省した6月中旬までの2カ月半ほどの期間を完全に独りで過ごすことになりました。人生初めての経験です。当初はゴールデンウィークには帰省できるだろうと楽観視していたものの、それが叶わないとなって腹をくくりました。

長期戦を覚悟して自分で決めたことがふたつありました。ひとつは、なかなか手を付けることができていなかった2冊目の電子出版を仕上げてしまうこと、もうひとつは外出は3日に一度の食材買い出しのみとして完全自炊の閉じ籠り生活を送ること、このふたつです。

ひとつめの電子出版。原稿は昨年のうちにほとんどできていたものの、図表を挿入して体裁を整えたり、ルビをふったり、できあがった原稿を校正をしたり、といった作業が面倒で途中で放置していました。そのことが心の片隅にずっと引っかかっていたので、時間のたっぷりある自粛生活でやってしまおうと決めて取り組んだ結果、ゴールデンウィーク明けまでかかりきりでしたが、なんとかアマゾンで販売するところまでこぎつけることができました。校正作業はホントにイヤイヤながらの作業でしたね。

そして出来上がったのがこれ。私の古代史構想学の成果の一つです。

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そしてふたつめの完全自炊生活。単身赴任なのでこれまでも自分でご飯を作る機会はそれなりにあったのですが、会社帰りに飲みに行く機会も含めて半分くらいは外食で済ませていました。それが、緊急事態宣言が終わるまでは何があっても自宅に閉じこもると決めたので必然的に毎日のご飯は自分で作ることになったのです。その完全自炊生活が4カ月経ったいまでも続いているのが自分でも驚きです。それと同時に、毎日ご飯を作ってくれていた奥さんへの感謝の気持ちが沸々とわいてきました。

宣言解除までの自粛生活で、自分でやると決めたふたつのことをやり遂げた満足感はけっこうなものでした。さらに感染に注意しながら外出できるようになった宣言解除後にもうひとつ追加したことがあります。それは毎朝の散歩。毎朝の会社への出勤を想定して自宅近辺を30~40分ほど散歩します。加えて、週末は少し遠くへ出かけて気分転換を図るようにしました。出かけたところは、レインボーブリッジを徒歩で渡ってお台場田園調布古墳群・野毛古墳群久ケ原遺跡・大田区立郷土博物館加曽利貝塚縄文遺跡公園鈴ヶ森遺跡(古代史とは関係ないですが江戸時代の刑場跡)などです。ここでも古代史構想学を実践しています。ただ、7月は雨が多く、8月は猛暑に突入したので、ここのところは少し散歩や週末遠足が滞っています。

とはいえ、相変わらず時間を持て余しているので古代史構想学にじっくり取り組むチャンスです。この数年間は記紀を読みながら神代から応神天皇即位まで、時代区分で言えば弥生時代から古墳時代前期あたりまでを自分なりに理解し、その時代に位置づけられる銅鐸についても一年間の勉強を経て自分なりの解釈を試みました。そして、少し時代が下って継体天皇についても詳しく調べてみました。この先の自粛生活では、応神天皇と継体天皇の間の時代、すなわち「倭の五王」の時代について勉強をしてみようと思います。

何が出るかわかりませんが、ブログやnoteで何かを発表できることを期待して取り組みを始めようと思います。


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