5.物部氏と神仙思想
物部氏の東遷は、北部九州から瀬戸内海沿岸、さらには摂津、河内、大和にかけて存在した物部一族の支援を受けて実現したのか、あるいは逆に、東遷の際に各地に一族を残留させながら通過したのか、さらには各地の氏族を帰順させて一族に取り込んだ結果としてそこに物部一族が存在することになったのか。順序の違いはあれど、いずれにしても少なくとも3世紀よりも以前のことになります。鳥越氏はそれを弥生時代中期前半より以前(前2世紀頃か)、谷川氏は1〜2世紀のこととします。また、ここまで詳しく触れませんで