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松本市文書館、小松芳郎先生のご逝去を悼み
去る2022年2月21日、松本市文書館の初代館長で特別専門員の小松芳郎先生がすい臓がんのため永眠されました。
https://www.shimintimes.co.jp/news/2022/02/post-17076.php
(松本市民タイムス 2022年2月23日)
小松先生とは『龍雲山 廣澤寺誌』の編纂委員のひとりとして、約5年間一緒に仕事をさせていただきました。その後もある著者(故人)の旅行記を廻って度々ご相談させていただいたり、『松本十二薬師めぐり』の表紙の古地図の撮影にご協力いただいたりと、大変お世話になりました。
小松先生は郷土史家として著名であり、著書もいくつか出版されています。また『長野県史』や『松本市史』の編纂も手掛け、「歴史はきちんと残しておかないといけない」と口癖のようにおっしゃっていました。
「ライフワークも趣味も、自分史も社史も、すべからく『歴史』である。それらは史料や資料として残す価値と必要性がある」という私の自費出版に対する思いもここから来ています。
私が今のように自費出版の編集に携わることを専任できるようになったのも、小松先生からの「還暦を過ぎたらね、好きなことを仕事にしなきゃダメだよ」という言葉に後押しされた、というのもあります。
昨年の12月に『松本十二薬師めぐり』の出版記念祝賀パーティーでご一緒させていただいたのが最後となってしまいました。わずか2か月ちょっと前のことなのに……。
今はただ、ご冥福を祈るばかりです。