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習作だった僕の神、終演。〜演出以外の感想〜

劇団Яeality卒業公演「習作だった僕の神」、全公演終演しました。
ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございます。

現在、終わってしまった寂しさと前を向こうとする気持ちでいっぱいです。
なので、長文になってしまいますが、思ってること全部書こうと思います。

画像はちょっと今書き出せないので、あとで追加しますね。

お客様の反応

今回、満席で60人だったのですが、半分以上の回で満席動員となりました。
それはそれで嬉しいのですが、何よりもアンケートの回収率が過去一番
しかも長文が多いし、めっちゃ褒めてもらえてる。ファイルが6冊もあるぜ。。。

その中でも最も多いのが
「稔に共感した」という言葉。
役についてはもう一つの演出としての記事で後で記述しますが、この物語は佐藤稔の心の中の世界。
佐藤稔の後悔と苦悩が、物語の全てです。

その次に多いのが「救われた」という気持ち。
Яealityはバッドエンドが多く、心がズーーーンとして終わることが多々あるのですが、今回だけは、全員が望みを叶えて誰もが認めるハッピーエンドでした。

終演後、「感動して泣いた」という言葉も多く聞くことができました。
泣ける芝居が良いとは思っていないのですが、それだけ心を動かせたというのが私の自身になりました。演出やっててよかったぜ。

他にも様々な感想をいただけて、役者裏方一同感動しています。
私たちの思いが届いたなら、私たちはそれだけで救われることができるからです。

本当にありがとうございました。

なんか色々仕事した人間として。

今回私は、演出音響衣装振付小道具パンフレットその他細かいの色々を担当していました。
正直辛かった。タスク多すぎ。

何度か稽古場や劇場で物理的に倒れて、ご心配をおかけしたこと、申し訳ありませんでした。
ちょっと面白い話なんで書き留めて置きたいんですが
小屋入り二日目のB組の通し稽古の前に、いとうさん(照明)が鼻血を出し
私が階段に頭をぶつけて気絶したのです。
本番前の役者が総出で助けてくれました。

私倒れた時の記憶がないのであれなんですが、
起きたら顔とか首に冷たいおしぼりを当てられれました。
倒れた一週間前くらいから熱っぽかったんですよね。。。
みんなに諭されました。
おしぼり気持ちよかったです!!!!

二人が倒れた理由は、オペ室の暑さ
めちゃめちゃ暑いんです!!!
毎公演1リットル水飲んでました。後うちわ。
それと、椅子に座れない(音がなる・舞台が見えない)ので100分立ちっぱなし。
音がしない扇風機が欲しいですね。バルミューダあたり開発してくれないかな。。。

もし、照明や音響に差し入れをするときは、首に巻いて涼しくなるやつとか、スリッパとか嬉しいな、と思いました。
あと甘いもの。本番中に口に含めるサイズのちっちゃいの。
私は果汁のど飴をなめてました。エネルギー大切。

音響は毎回私が決めているのですが、
今回初めて歌詞がある曲を使いました。
ってかあんなにOPとEDやったの初めてだし。
OPは映像も作りました。

この映像なのですが、何かとトラブルが多くて。。。
2日目のB組では、なぜか違う音響が流れて再生ボタンが見えてしまうし
B組千秋楽ではパソコンがクラッシュして映像なしでやる始末。

両方ともB組で、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。。。
B組、本当にごめん。。。。
土下座ものですよ、本当に。

あの映像は、ニコニコの素材集を加工して作っています。
ソフトはAfterEffectsです。
大学で学んでいることを最大限に生かしている感じがして、最高に楽しかったです。

OP、ニエと田淵、稔と佐藤という組み合わせで出てきて、最初本当に意味がわからない組み合わせなのですが
全てが終わってから見返すと、田淵涼乃と佐藤稔の組み合わせなんですよね。。。
二回以上観劇してくださった方の中の何人かが、OPから泣いたとアンケートに書いてくださっていてしめしめという感じです。

あと、衣装を褒めてくださる方が多くて非常に嬉しかったです。
現実組の田淵と佐藤はまぁ私服なのですが、

現実の人間とリンクしている稔、姫、ニエはちょっと洋服の要素が多いのです。
逆に、現実世界にモデルとして出てこないアンサンブル含めた役は、和服を基調にした衣装になっています。
じゃあケガレは?という話なのですが、
ケガレは白=紗良の近くにいた人物なので、和っぽい要素を残しながらどちらにも属さない衣装になっています。

白ってなんで白って名前なの?と思うと思うのですが、
白って古来の日本で穢れの色らしいんです。
同じところに属するのが、赤と黒。

今回、スケッチブックの中の世界の全ての役の衣装に白か赤か黒が使われています。
みんな何かに縛られていて、何かに穢れてしまっている。
けどそれが人間じゃん?というイメージ。

衣装こだわってよかったな、と思っています。

あと、感想に多かった「神楽のピアスが好き」というご意見を書いてくださった方。
完全なる私の性癖です。イケメンが片耳に揺れるピアスってずるくない????
殺陣の時に揺れるのが大好きでした。
脩平、大貫、付き合ってくれてありがとう。

音響の話に戻しますが、今回音を決めるのにものすごい時間がかかりました。
全部完成したのは本番前日。おいおい。
それほど、役者の感情の精度が高くてなかなか合う曲を探せなかったんです。
今回ほど苦労した公演はないぜ。。。

個人的に初挑戦だったのは、殺陣の時の刀がぶつかり合う音。
タイミング合わせるのめっちゃ難しかった。
私が殺陣できないので、役者の動きをよく見てやるしかなくて。
でもあんな細かいところを褒めてくださっている方もちらほらいらっしゃったので、本当に嬉しかったです。

あの刀なのですが、もし借りたい方がいらっしゃったらご連絡ください。10本?くらい同じのがあります。

それと、私の仕事で褒めてもらえたのはパンフレット。
500円の特典でこれは安い!というご意見を結構聞けました。
あのパンフレット、色々トラブルがあって結構大変だったのですが、
良い思い出になっているならばよかったな、と思います。
表紙の写真の画像と背景だけは舞台監督の大野くんが作ってくれています。
(パンフレット作成のご依頼待ってます。。。)

OPの振付は私と白Aの柴田茉莉、EDは私が担当しました。
OPは割と歌詞に忠実な振付なのですが、結構劇中の場面が散りばめられています。

白の周りから手が伸びてくるシーンが、フライヤーと重なるというご意見があったのですが
それは意図してやってます!!!
手というのは、様々な意味を持っていると思うのです。
あの手は「自分にかけられた呪い」の手です。
それは晃希にも、白にも、そのほかの登場人物たちにもあります。

フライヤーの構図を考えたのも私なのですが(フライヤーとロゴ作ったのも私です)
「呪いを解く」話でああいうことができたのは、私成長したな、という感じです。

EDの振付というかアフターストーリーは、演じている私たち自身の応援歌となっています。
自分を愛して。私たちの世界は始まったばかり。
あの時の役者の弾ける笑顔に、心が暖かくなりました。

まとめ

今回めちゃくちゃ頑張ったな、と思います。
それがお客様に伝わっていたのがとても嬉しかった。

演出については、もう一回書きます。
質問あったらコメントなりツイッターでいただければお答えしますよ!!!

いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!