光の幻想が映し出す人間の欲望
母に弾丸でよみうりランドに誘われました。
お目当てはイルミネーション。
どうやら今年のイルミネーションは綺麗だ、ということで、
18時からよみうりランドに行ってきました。
私自身、初めてこういうイルミネーションを見に行ったのですが、
光の幻想影の魔法って感じで、一気に非日常の世界に来た気分になりました。
現代ではSNSが生活に浸透してきていて、インスタ映えなどと考えている感じな人もいるかと思います。
それってなんでだろうなぁ、と思っていたんですよ。
もちろん
「キラキラした生活してる私って超イケてる」
「この景色シェアしたーい」
という気持ちが表に出ているのだと思うのですが、
もっと根本的な欲求って
非日常への脱却
だと思うんです。
夢も希望もないし未来も明日も見えない不安定な世の中で
非日常が目の前に広がった瞬間、
私たちは本当の意味で「今を生きる」ことができるのではないかな、と。
今この映えてるこの瞬間を切り取って、SNSに投稿することで
そこに映る儚いものや美しいものをとどめておくことができるのかな、なんて。
それが、「心に映える」ということなのかなぁ。
じゃあ、その「心に映える」というのを、
もっと作り出すことができないだろうか、と思ったんです。
私は、演劇って光の幻想影の魔法がかなり効いてると思うんです。
現代の演劇では、照明ってかなり大切な要素ではないですか。
そこに映る影や、映し出された形から
人々は物語を感じるのです。
それは非日常への脱却であり、イルミネーションの光の幻想のように
希望が見えるともしびになり得るのではないか、と。
光が映し出す影が、影が支える光が
物語の中で心に映り、
非日常へ脱却して
今を生きることができるのではないか。
もっと舞台の映えを意識して何かできないかな、と思った今日でした。
そして
演出作品のポートフォリオサイトを作りました。
こんな感じで、舞台の光を伝えられたらな、と思っています。