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第4章『トラウマとジレンマの絶対法則』

「心」と「精神」を定義する

いよいよ精神分析に近づいてきました。法則その1・その2を大前提として踏まえた上で、精神分析に欠かせない人間の精神における絶対真理。

「心」とは何ぞや。「精神」とはなんぞや。
いやいきなり立ち止まります。改めて定義となると、どう説明するのか。
心は気持ち、想い、想像、それぞれ個人がもつものかな。
精神はもっと高いところにある、心の源、土台、思想に通じるものかな。と自分なり定義。

『心』
 ➊人間の精神作用のもとになるもの。また、その作用。 ①知識・感情・意志の総体。「からだ」に対する。 ②思慮。おもわく。 ③気持。心持。④思いやり。なさけ。⑤情趣を解する感性。⑥望み。こころざし。 ⑦特別な考え。裏切り、あるいは晴れない心持。
➋(比喩的に用いる) ①おもむき。風情ふぜい。 ②事情。③趣向。くふう。 ④意味。 ⑤わけ。なぞ解きの根拠。⑥(歌論用語)内容。歌の主題・題材・発想などをいう。
➌①心臓。胸。むなさき。 ②物の中心。

広辞苑

『精神』
①(物質・肉体に対して)心。意識。たましい。
②知性的・理性的な、能動的・目的意識的な心の働き。根気。気力。
③物事の根本的な意義。理念。
④個人を超えた集団的な一般的傾向。時代精神・民族精神など。
⑤多くの観念論的形而上学では、世界の根本原理とされているもの。例えばヘーゲルの絶対精神の類。

広辞苑

広辞苑によると、心は人間精神の源になるもの。え?逆なの?精神があっての心じゃないの?なんだか合点がいかない(笑)と広辞苑にケチをつける。

『心の絶対法則』において、輪廻転生論や肉体と魂の一対一対応(肉体という箱に魂が入っている)という概念は存在しない。これは唯物論的解釈ではなくて輪廻転生のような安易な論理でもない。

『唯物論』観念や精神、心などの根底には物質があるという考え。それに対するのが観念論。
『観念論』精神のほうが根源的で物質は精神の働きから派生したとする考え。

『心の絶対法則』では採用するわけではなく、双方ともに偏っているだけと考える。

心にもっとも深い影響をあたえるのは「記憶」

パソコンに例えると。購入してすぐはまっさらな状態だが使っていくうちに自分仕様に変わっていく。これは後天的にデータを入力していくからであって、人体において記憶や経験や教育にあたる。しかしながら経験や教育も結局記憶の産物で、もっとも重要な影響をあたえているのは「記憶」

心に絶対法則などないと思うのも訳がないが、「心の絶対法則」は入力されたデータの違いを示すものではなく、もっと普遍的なもの、例えばデータを入力するためのキーボードの配列側のことであると。

深層心理は記憶によって無意識に形成されていく

表層心理(顕在意識)と深層心理(潜在意識)については、下記を参照ください。

精神学問ではよくいわれることで、無意識の深層心理は幼少期にもっとも強い影響を受ける。0歳から5歳くらいまで。小学校に上がるくらいまでが最も重要。幼児決断とも言われるようです。

トラウマは深層心理に閉じ込められる

「トラウマ」定義としては、大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きるこころの傷のこと。英語でもトラウマって同じ意味で使われます。元々ギリシャ語で「傷」。心理学者のフロイトが用いてそのまま使われるようになったそうです。

トラウマって単語は社会的にも市民権を得た言葉のように気軽に口にするようになりましたね。しかしながら本来はもっと深い傷を指し示すもので、簡単には使わないんだと耳にしたことがあります。実際にはトラウマは人間心理の中では容易に深層心理に封じられて忘れ去られるものなので、トラウマは明らかに残っているけども思い出せないことの方が多いと。

そして、本質的なトラウマは大きな一時的なショックで作られるものではなく、トラウマが強く残っていくのには、それ以前の前提や条件付けが存在している。

トラウマがあると、もう2度と同じ体験はしたくない!と避けるようになるだろうと考えるが、むしろトラウマと似た体験を引き寄せるようになるのは「周波数の絶対法則」を参考に。そして、トラウマを消せる方法も存在しない。

しかしながら、トラウマに向き合い乗り越えることは不可能ではない。

真の意味での精神療法とは、記憶をかき消したり催眠をかけるようなインチキな手法ではなく、トラウマを直視する作業である。その意味でも真の精神療法は傾聴とか癒しとは無縁であり、非常につらい作業となる。ただしそこに向き合えた人は非常に様々な問題が好転する。

P71

きましたきました(笑)内海式根本療法を学ぶ前から途中まで、「傾聴の女神takako」を名乗り、お相手の心に寄り添い耳を傾け全肯定のスタイルだったので、まずはじめに『傾聴なんかもってのほか』と内海先生からお聞きした時は衝撃を受けました。

ジレンマとは心の表裏が入り混じった感情

『ジレンマ』の定義。相反するふたつの事に板挟みになって、どちらも決めかねる状態。人間の心はあらゆる事象に対してジレンマを抱え込もうとする性質を持つ、まさに陰陽。

このジレンマを理解するときに、表層心理と深層心理という観点で解釈をしてもよいが、表と裏の心を推測するように意識すればよい。
「嫌い嫌いも好きのうち、好きよ好きよも嫌いのあらわれ」が理解しやすい比喩。

例えば、父親が自分の事をなかなか認めてくれない、だったり自分より兄弟を可愛がるなどで父親のことが嫌いだ!という人は、実は裏にある感情は「もっと認めて欲しい」「自分を可愛がってほしい」なのだからこれは父親大好きの裏返しなのは初歩的なところ。

このように心には必ず表と裏があって、これを『ジレンマの法則』と呼ぶ。
重要なポイントは
・トラウマやジレンマが『いつ形成されたのか』『どこから発生したのか』を見抜くこと。ジレンマは見抜くのが困難なケースが多い。

ジレンマは表に現れてこない裏の感情が原因としてあるので、本人に自覚がない。それゆえに本人が述べていることや訴えに耳を傾けてもまったくの無意味であると。なので精神分析とカウンセリングはまったく違うものである。

『本人が思うトラウマにはその先がある』内海先生YouTube


万人が抱えている承認欲求

心を理解するために忘れてはならにこと。それが「承認欲求」。
『承認欲求』の定義。他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたいという欲求。「尊厳・自尊の欲求」とも呼ばれる。

これも万人に存在する絶対法則であり、どんなに愛を説き感謝を説いても万人に承認欲求というものは存在する。
ほとんどすべての承認欲求は幼少期に形成され、トラウマと密接な関係があり、0~5歳までが承認欲求の現われ方としても重要。

承認欲求もまた表層心理と深層心理の関係に似ていて、自分で気づいている場合と気づいていない場合がある。
「承認欲求」であれ「ジレンマ」であれ、人は悪いほうを体現するという法則があることを忘れてはならない。

心の絶対法則【第4章】

●我々の心は表層心理と深層心理に分けられ、人が自覚できるのは表層心理だけである。
●幼いことの精神的ショックや恐怖はトラウマとして深層心理に閉じ込められる。
●ジレンマは相反する表と裏の心を表している。裏の感情が原因なので本人はまず気づかない。
●トラウマと承認欲求には深い関係がある。

まとめ

「トラウマ」「ジレンマ」「承認欲求」すべて0歳から5歳までの深い影響からもたらされるとした上で、自分自身を振り返るとなるほどなと心当たりがあるかな。心当たりがあるのはこれまでに幾度か心理学のセッションを受けたので、その点と点が結びついて浮彫になってきたから。

確かに自分自身ではなかなか掘り下げるのも難しいところ。前述にもあったように掘り下げて見つめるのはとてもキツい作業でした。見つめるというよりも、先生?に思いもよらないところをフェイントつかれてぐさぐさと刺される感じ(笑)2日間に渡って掘っていくのですが、途中で本当に殺意が生まれました。自分の中にこんなに激しい感情があったのかというほどの。

後には腑に落とすことが出来たので結果的に良かったものの、本当にきつかったです。

内海式精神分析でも本人の自覚のない部分を掘り当てていくので、思わぬところをぐさぐさ来られて怒りだす人も。希望している人にしかやってはいけないと。

『内海式精神セッション深堀ポイントを本人が解説』内海先生YouTube

少し疑問で、内海先生にセッションをしていただくならともかく、やはりする側の技量、経験値によるところが否めないのであれば、とても慎重にならざるを得ないというか。今度の講座では互いに精神分析をし合うのですが、
新たな闇が生まれる(植え付けられてしまう?)懸念もあるかなぁと思っています。自分の身に置き換えたらそれはいやだな。
そこの疑問点を内海先生に質問してみます。

子どもにもどんなトラウマやジレンマや承認欲求を植え付けてしまったんだろうか。子どもが生まれる前に、子供を授かろうと考えた時点で学ぶこと沢山ありましたね。

次回は第5章『転写の絶対法則』についてです。

最後まで拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。
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