第10章『被害者意識の絶対法則』
この法則までで、基本編が終わりになります。
振り返ってみると割と当たり前に認識している心理だなぁというのが感想。改めて『〇〇の法則』とつくと大そうに捉えがちだけど、誰もが日常で心当たりあることが多かったと思います。
あぁそういう心理に結び付けるのかという発見があって面白い。ただそれは客観的に見ているからで、実際当事者となると自覚は一切ないものです。
さて、本題に入ります。
被害者意識はもっとも根源的な深層心理のひとつ
『被害者意識とは』
・人間である限り、「自分は被害者でなければならない」という意識がもっとも根源にある深層心理のひとつ。
・そして誰しもそれに対して本質的に逆らうことはできないというもの
・自分の立場を高めるため、守るための根源的意識
・「被害者意識」と「現実直視能力」は表裏一体で反比例している
・つまり、「反動の絶対法則」があるから被害者意識は必ず生まれる。
・そして「被害者意識」と「思い込み」も表裏一体。
※ここで私見を加えると、「被害者意識」は現実を自分の勝手な思い込みによってつくるもので、なおかつ、相手は何にも思ってないのに自分に対してむけられているといった「自意識過剰」もあると思う。
陰謀論は被害者意識から生まれる
被害者意識すなわち「自分は悪くない。自分は正当で救われるべきだ」という意識を利用しているともいえるのが大宗教。
新型コ〇ナ騒動で流行っている陰謀論も壮大な被害者意識である。
陰謀論的な考察は、現代社会を理解するにはとても役立つものでもある。
そして事実であるケースもある。
でも、すべてをロス〇ャイルドなどや多国籍企業などのせいにしたいという「被害者意識」が大前提になっているのが問題で、私たち自身や市民そのものに問題がある、ということから目をそむけている、被害者意識の成れの果てである。
「嘘」や「正当化」は防御意識の裏返し
「嘘」や「正当化」は本質的に自分を守るための行動で、根源的な防御意識の裏返し。
自分が被害者の立場にいれば相手よりも「優越感」を感じる立場に居続けることができる。なにかあれば相手に責任を押し付ける事も出来る。
これは「被害者意識の絶対法則」が働く裏に「支配欲」や「依存」とも繋がっている。要するにすべての絶対法則は「被害者意識」に繋がっている。
人は自分が嘘をついていることに気づかない
人は毎日自覚をしないままに「嘘」をついている。量子力学的にいうなら、もし本当に嘘をついていないとすれば、周波数によってそれは現実の世界になりとっくに物事が成就しているはず。
物事が自分の描いた現実になっていないのであれば、自分は嘘をついているということを自覚すること。
病気を患っている場合も同じ。「治りたい」と本気で思っていればすでに治っている。
本気で治そうと思っているなら、質問をするだけではなく、教えを乞うて得た知識を活かして「行動」しているだろうし、根本原因を見つけて自分の価値観や生き方を真摯に見つめ直して改善に向けて実行するであろう。
『行動』がすべて。
嘘ではなく本当に事実を語っていると思っている人もまた、自身の深層心理の解釈という視点がないので、表面上の心理や思い込みと記憶で正直に語っても、本当に病気を作っている原因に気付けない。
『疾病利益』という概念
『疾病利益』自分が病気になって得をしているという概念がある。にわかに信じがたいかもしれない。肉体的にも精神的にも苦痛を伴うことをどこの誰が望もうかと思います。
『疾病利益』もまた、「依存」や「被害者意識」と表裏一体。
地球が汚れているから病気になる
このことが理解できれば、私たちは被害者ではなく加害者であるということが分かる。日常的に病気になっても仕方がないことを繰り返ししているので現実を直視すればするほど被害者面はできなくなる。
問題の原因はすべて自分にある
この世界で何を考えて生きていけばよいのか。
「この世は修行の場」という考えが間違いでないのであるなら、
内海先生の治療の初歩中の初歩は「依存からの脱却」であると。
先述でもあったように、人類みな何かに依存して生きている、みな依存者であることを踏まえた上で、しかしそれで自立を目指す意図さえないのは問題である。
依存症から少しでも脱却して自分軸を作っていくために、まずは現実を直視できるかどうか。自分が、人間が最低だといかに自覚できるか。
被害者意識から抜けられない人は治らない
被害者意識を抜け出し「事実」を客観的に観察する
内海先生がこれまで臨床されてきたがん患者の治療や代替療法についての「事実」が記述されています。そして「歴史」を見れば先住民にはまったくといっていいほどがんは存在していないという事実。生活習慣病もまったくといっていいほど存在していない事実。
すべての問題は自分から始まっていることを認識し、自分が作り出した過去の幻影と向き合い整理して、自分という人間の大きな目的を見出すために「心の絶対法則」があり、そこに小手先の技術は必要ないと。
不都合を作り出している自分自身の根本原因に気づく
『心の絶対法則』のまとめになる。
人が心理状態を向上させたい場合。基本的に2つの方法がある。
過去のトラウマを清算し自分の軸を作り直すこと。
トラウマを清算することなく、目標設定を大きくして将来を見据え、行動していく。(「アドラー型」ということになる。)
※ここで重要なことは、もっとも影響を受けた過去を直視せずに目標設定はできないということ。トラウマに向き合い深層心理的な解釈を行うことは、内海式では不可欠なことである。
食事療法にも向き不向きがあるように、精神療法にも向き不向きがある。
過去の清算にばかりこだわっても執着と未練と承認欲求であまり上手く行かない場合が多い。
逆に大きな目標や目的設定を立てることにこだわってばかりだと、仮面をいかにかぶることしか考えていないという事になる。
主張下手が問題を作り出す
現代の日本人に決定的に欠けているもの、それは「コミュニケーション能力」である。
コミュニケーション能力の欠如が様々な問題を生み出す。
コミュニケーションは自覚や思いを伝えるための技術であり、現実を直視し自覚することとは陰と陽に捉えてもよい。
コミュニケーション能力の欠如は人々が精神を病む理由のひとつでもある。
伝える能力は訓練で劇的に変わるものである。コミ障は生まれつきでも性格でもなんでもない。
「被害者意識の絶対法則」を知ることは自らが加害者であると知ること
これは個人のことだけでなく、社会に置き換えて考えても同じこと。
社会や政治なら、市民全員が「我々は最低の市民だ」と思えない限り治らない。
地球レベルで考えれば、人類が地球にとっていかに有害で地球に寄生する最低生物だと認識しない限り地球環境は治らない。
○心の絶対法則【第10章】
はぁ~この度はなかなか向き合い甲斐がありました(^-^;
被害者意識の裏には「依存心」「正当化」「支配欲」
『人間は自分のメリットになることしかしない。』
👆これと同じこと!
被害者意識も然り、人間には誰しもそんな部分が必ずあると認識したら
自分にも他者にも大らかに許容的になれる。
次回は心の絶対法則~応用編~『全人類グーミンの絶対法則』についてです。面白そうでしょ(^^)/
最後まで拙い文章を読んでいただいて、ありがとうございました。
昨日は「まとめが助かる」と言っていただけてとても嬉しかったデス(^^)/
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