📖おいしいおしゃべり📖
2022年5月31日(火)読了
阿川 佐和子さんの著作です。
以前にも書いているのですが、阿川 佐和子さんが結構好きです。
もう一冊くらいなにか読もうかなと思って選んだ本です。
短いエッセイ集で、小さいときのことや恋愛の話などさまざまなテーマの話です。
おもしろく楽しい話が多いのですが、その中で印象に残ったのが1年間ワシントンDCで暮らしていたときにスミソニアン博物館でボランティアをされた話がありました。
体験されたボランティアそのものの話もおもしろいのですが、アメリカのボランティア精神の根幹というか、
「どんな人間にも、社会に参加する能力がある」
という言葉があるそうです。
いかに非力であろうとも、どんなに稚拙であっても構わない、自分でできる範囲において、その能力が社会の役に立っているという意識を持つことが、まず大切なのだ。
ボランティアではないですが、たまに会社の人達とする話の中で、今の自分の仕事も広い意味で必ず社会の役に立っている意識を持っておきたいよねというような話をしています。
なかなか実感は持てないかもしれないけど、必ずどこかで社会と繋がっているからねと思っています。
他人から認識されやすい・されにくいということはもちろんあると思いますが、役割が違うだけですね。
そういう意味では期待をしていなかった本ですが、改めて気づきを得られて、読んでよかったと思っています。