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全く違う分野の本を読みました!
なぜかAmazonで見つけた新書。
「仕事と人生」
サブタイトルは、ラストバンカーの遺言書、となっていた。
選んだときには、すぐに、単行本の『ザ・ラストバンカー』西川善文回顧録、も一緒に頼んでいた。
こういう勘は鋭い方で、これは、今の自分に合うな、と直感的に当たる。
いやいや、全く苦手な分野なんだけど。
できれば、関わりたくないかな?(笑)
でも、お金相手、というのは、つくづく人を相手にする、ということなのだということはわかってきたから。
考えてみれば、私たちの子どもたちの世代、って、日本経済のよいときを知らない世代なんだな、と気づいた。
〇〇が倒産、〇〇事件、などなど、子どもたちが生まれた年や子どもたちが〇〇の頃、などという馴染みのある年にいろいろなことがあったことに気付く。
不良債権と寝た男、などという、とんでもない言葉の通り、この方は、不良債権と戦って来られたのだなあ、と思った。ドキドキハラハラ、まるでその場にいるような気分で、今回の合併は、うまくいくだろうか?などと、歴史的には知っていることでも、心配になったりした。
戦場のような部署で長らく仕事をされ、頭取を退任する前に、その部署を無くすことにされた。
よほど、大変さが身に沁みておられたのだろう。
悪者にされることが多かった、とある。
悪者にされても、なんとかしたい、いや、なんとかしなければならないことが世の中にはある。
人の評価なんて、ある意味いい加減なもので、自分が経験しないで、何を語れるだろうか?
などと、ついつい偏見で、そうして、ついつい類型論的にものを見がちな自分を反省してみたりした。
折しも、先生筋に当たる人の、
〇〇にもわかっている人もそうでない人もいるように、〇〇にもわかっている人もそうでない人もいる。
という言葉が心に沁みた。
そして、自分が、いかに、仕事を、職業を超えたように、人間的な面を垣間見せてくださるような方々と出会ってきたか?というしあわせにも気付いた。
結局、仕事だって、なんだって、人間同士なんだなあ、と思わされた。
オススメです。
私には、スラスラ読めるような本ではなかったけど。
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