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初めの一歩―踏み出せば意外に簡単なこと

 最近、初めの一歩が多い。

 年明けに、やろう!と決めていたことがあった。動画配信である。

 時は受験真っ只中。やろうと思っていたことで、しっかり着実に実行して、あっという間に素敵な作品に仕上げている人がいて、私は、いきなり負けん気を出し、エーッ!?となり、でも、周りのスタッフたちと話題になって久しいのに、スタッフたちも、それなりに関心をもって、調べてくれたりしていたのに、出てくる言葉は、「難しいですよー。」「この位置からのっほうが・・・。」などと私に完成度を上げるようなことを言ってくる。ありがたや・・・。この知的集団、時に私の行動力を削いでくれる。基本、人の言うことには耳を傾ける方だけど、彼らは、とっても知的なのである。私のような猪突猛進型ではない。これは、とっても誉め言葉。だからこそ信頼しているんだけどね・・・。

 し、し、しかし、私は、拙速型の人間である。とりあえずやってみよー!というタイプ。修正は後からでいい。

 撮影した後、あれこれ言っているときに、「出て、しゃべるだけでいいと思いますよー。」と言っていただいて、それで、ああ、そうなんだ!とちょっと気が楽になった。でも、それでも、まだ、頭の中で、しなければならないことにとらわれて、配信するのを躊躇っていた。

 そんなとき、またまた、動画についてのアドバイスをいただいた。それや!と思った私は、弟子の一人とさっさと新たに撮影し、配信してしまった。もちろん、その間にわからないことが出てきて、四苦八苦した面もある。ビジュアル的にも、もう少し、考えろよ!と自分にツッコミ入れてはいるが、そこが私のおかしなところで、1テイクで、配信してしまった。

 今まで撮りためていたものは、なんやってん!?とは思うものの、こんなもんやろ?と思っている。

 大まかな役割は、ちょっとストーリーに馴染んでもらって、その世界に親しんでいただきたいだけである。それ以上、あれやこれやと考えるから、余計なこと考えるからできなかったんだよなー、と思っている。

 いつもこんなものである。

 一歩踏み出してみれば、その先が見えてくる。大ごとにしているのは自分。そんなことを、たくさん持って、きっと複雑にしていることもあるのだろうな、と思っている。

 シンプルに考えればいいのである。

 この世は、シンプルなことで構成されている、と基本的には思っているから。

 

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