禅問答みたいなお話ですが・・・。
昔、勤めていた学校の機関誌の中で読んだ本だっただろうか・・・?
その昔、禅問答のような話があったらしい。
ある先輩が、
郵便局に行って、金魚を買ってこい!
と後輩に命じた話があったらしい。
普通、何言ってんの?という話になる。
そのとき、私はどういう話?と思っていた。
とりあえず、郵便局に行った、その人が、郵便局での用事を済ませたあと、郵便局を出ると、昔のことだから、金魚屋さんが金魚を入れた桶を担いで、
金魚~!エッ、金魚~!
と歩いてきたのだそうである。
そのときに、その言われた人は、悟りを開いたらしい。
この話、実は私にもピン!と来るものがある。私はよくタイミングに恵まれる。
まあ、顔なじみのガソリンスタンドに行って、もうどこでもいいからタイヤ買わなくちゃ!と言って、その話をしていたら、ちょうど、そのタイミングで、タイヤ屋さんが車に積んで来られて、
ほら、ということになったり、それも高くなる前だとか、昨年の同じ性能のだとか、あれこれ得をすることになる。
あと、どうしたら話が通じるだろうか?と思っていた人と、ひょんなタイミングでお話ができて、あれこれ考えて思いめぐらし、どれくらい時間が掛かるだろうか?とか、どういう経路で話そうか?などなど考えに考えていたら、その人がさらっと表れて、何も考えずに話を通すことになって、うまく進んだり、とか。
だから、私は、とにかく気付いたことはやってみることにしている。行動しなければわからないこともあるし、一生懸命に考えて、気づいたことって、いいタイミングを連れてくる。
会いたい、と思っていた人に、何となくその場所にいる気がして、行ってみたら、やっぱりということもある。それも、私、めったにここに来ないのに・・・、なんていうこともある。
ちょうどほしいと思っていたものがいくつかあって、あちこち行かなくちゃいけない、と思っていたのに、一つのところで片付いた、なんて話は山ほどある。
ついでにここで片付けておけば・・・、と提案されて、すべてが終わった、ということもある。
動かなきゃだめだ。失敗してもいいから、とにかく動いてみることは大切である。
考えている暇があったら、動いて、失敗するならさっさと失敗して、ああ、この方法はダメだった、と気付く方が早い。
それに、人と仲直りする、というのもいいものだ。
以前少し気まずくなったことがあっても、また、協力できるようになったら、またにっこり笑って一緒に仕事するなり、お食事に行くなり、過去は過去。時間が経てば、経験もあって、人間も変わる。考え方も感じ方も。
たくさん間違えていい。
間違いは、間違いでないかもしれないし、何もしないよりよっぽどいい。
でも、あの、郵便局に行って、金魚を買ってくる話、私には、どうも、なんともわかる話なのである。
また、いつかゆっくりいろんな経験について書きたいと思っている。
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