思い出のデートかあ・・・。
「心に残っているデート」なんて、素敵な話題だなあ・・・、と思いました。
最近、思うのです。
続いている、とかそうでない、とかは別にして、その時その場にあった、楽しい想い、心ときめく想いまで否定することなんてないなあ・・・、と。
別に美化するつもりはもっとないけれど・・・。
大学の先輩から連絡があったから、なおさらそう思うようになったのかもしれません。
思いっきりデートでないとだめかなあ・・・。
ちょっとした瞬間に、ああ、この人と思い合ってる、とか、心が通じた、とかいうときでもいいんじゃないかなあ・・・。
学生時代、自転車の後ろに乗せてもらって(二人乗りがいけないことであることは知ってますが・・・。)、でもって、京都の夕方の商店街で、コロッケを二つ買って、みどりの紙にくるんでもらって、はふはふしながら食べたこと。四条通の果物屋さんで、プラムコットを買って、鴨川に座って、仲良く一緒に食べたこと・・・。
こんなはっきりとしたデートでなくてもいい。
男友達と、清水さんまで歩いていた、ちょっとした瞬間。あ、今気持ちがつながってる、と思ったこと。
お互いに何にも言わないのに、心通じ合ってた瞬間。
ぜーんぜん、そういう関係ではないけど、先日、ちょうど前日にその人のことを考えていた、という人から、数年ぶりに電話があった。インスピレーションってあるよなあ・・・。
デートって、何だろう・・・。
私は、息子を右に歩かせて、ちょっぴり女の子の気分になっていたのが一番のデートだったような気がしてならないのです。
彼が来て、私は初めて女の子らしい気分を知ったような・・・。
それまでは、デートしてても、本を持ち歩いていたし、どこかしら目標であったり、ちょっとライバルであったり、あるいは同士であったり、何かを習得することと無縁でいられる異性はいなかったような気がします。
けど、小さな彼と歩きながら、「ねえねえ、○○ちゃん・・・。」と話していたとき、私は女の子していました。
今、そんなことしたら、ただの気持ち悪い親子にしかならないけど、小さいころ、彼は私を女の子にしてくれる唯一の男性でした。
ピュアな女の子の心・・・。
奴は奴で、私を非常に女の子扱いするのです。
もちろん、世の中の男性が、私を女の子扱いしたら、私は口をきいてあげません。もし、そんなことに遭遇したら、私は、その人を撃退するのです。
あの頃だけ・・・。
そう、あの頃だけ、私は、彼にとっての女の子していていたようなのです。
娘にとってはしっかり者の母でなくちゃ、と思っていたし、夫にとっては、しっかり支える人間でなければならなかったけど、彼だけは、私を、本当に、可愛くて、いとしい女の子にしてくれていたように思うのです。
あの一瞬。幼稚園の頃。まだ手をつないで歩けた小さいころ・・・。