卒業生の活躍ー教師冥利⁉️
開校して、もうすぐ6年。
当初は、予備校時代の仲間や、ご自分でいらした、元教員か、あるいは予備校講師で指導してきました。生徒を見る目に余裕があり、専門性も高いから、というのが理由でした。
今も国語と英語、社会、化学は、いわゆる年季の入った講師が教えています。しかし、昨年、卒業生に理系で、数学、物理ができる生徒さんがいて、本当は遠いところを受験させてあげるべき成績でしたが、たまたま北陸に残ってくれることになり、彼の誠実さなら、指導をお任せしても大丈夫なのではないか?と思い、研修中とも言える半年以上の時間を掛けて、ある意味育てていたら、冬休みの頃には、しっかり講師として、自立できるようになってきました。
なかなかに人気講師です。手を抜かない、木訥とした彼。でも、教室で教えてくれているのは、「まだ、僕は、櫻井先生から、たくさん学ぶことがあるから。」ということらしいのです。元保護者?の親御さんともつながりが続いて、どんな風に私が彼を育てていきたいかもお話ししています。
そんな彼を見てきた今年の卒業生は、あっさり指導やほかの仕事をやる気でいます。かたや秘書。かたや実務を請負いながら、指導にも頑張ってくれるようです。
私も、大学生で、この教科は負けない、というか、むしろ、苦労して身につけた勉強方が生きることもあるんだなあ、と感心しています。逆に、私たちのように経験があって、わからない気持ちに気付かないときなど、彼らには、痒いところに手が届く指導ができます。一方、私たち長年教師しかしてない組だからこその目もあり、最近、塾生が安定してきているように思われます。
人の力に類型論も常識もいらない。その仕事を一生懸命に取り組もうという姿勢と、少しでも自分を向上させようという気持ちがあれば補いあえます。
私は、もう遠い昔になってしまった新人の頃を思い出しています。彼らの新鮮な意欲溢れる指導をみていて。そうして、経験が浅い分、なんとか先輩に追いつきたくて、頑張っていた日々の、自分の想いを思い出します。
彼らにも、私ができることは、お伝えしたい。彼らが、社会人になる頃には、なんとか社会で即戦力として働ける人材になって、社会に羽ばたいていってもらえる力を身につけてほしいと願っています。
卒業生と仕事をする喜びは大きい。何より、嬉しいし、気心が知れているから、意思疎通もしやすい。意見も言ってくれます。ただ、きちんとお互いを甘やかさないように、気を付けたいと思います。