受験指導中の地震
さっき、高2の指導が終わって、次は大学受験組と思って、その間にちょっと外に出て帰ってきたら、生徒たちが笑っている。一瞬、なぜに教室の中はこんなに風が吹いているの?と思っていたら、なんと地震だった。
高2女子生徒たちを先に帰しておいてよかった。
みんなで外に出た。駐車場を過ぎて、歩道に出た。
しばらく結構大きな揺れが続き、いったいどうしようか?と思っていた。
お向かいには、避難場所になっている高校がある。
もう少し揺れが続いたら、高校までなんとか行こう!と思っていた。
揺れが収まった頃に、近くにお住いの生徒さんのお父様が車で駆け付けられた。
さて今日はどうしよう?
この後も揺れが来るのだろうか?
大が受験も高校受験も、年末も年始もないくらいにみんなで頑張っている。ここで途切れさせたくないのもそうである。
それに昨日、急遽私のせいで指導がお休みになった。
でも、もしもこの後大きな揺れが来たら?
もしものことがあった場合、受験勉強していた塾で、みんなで・・・、となるよりも、ご家族と一緒の方が納得できるだろう。
と考えて、全員の意志確認をし、それぞれ親御さんのご意向を聞いてもらう。
そしたらこの後全員でおばあちゃんのお家に行くかもしれない、という話になった生徒。遠方だけれど勉強していてもいいよ、というお家。自宅の方が危ない場所にあるから勉強していきたい、という生徒。などなど。
それぞれに意見を聞いて、帰る生徒さんは帰ってもらって、指導を受けたい、あるいは自習したいという生徒さんには残ってもらうことにした。
今はその待機時間である。
それにしても、確かに教室を決める前に建築士の方に見てもらったように、教室の中は全然どうもなかった。強いて言えば、オーディオの上に置いてあったCDケースだけが床に落ちていた。
たくさんある本の一冊も落ちていなかった。
この教室にあれこれ搬入した時にお聞きしたように、この教室の安全性をこの目で確認することができた。
外から見た教室は、結構揺れているように見えた。
でも瓦一枚飛んでくることもなければ、何も変化はなかった。
一応お聞きしていた。
でも、今回の地震のせいで、何度か移転しようか?と考えていたことは決定的になくなってしまった。安全が一番である。
それから、今年のお正月はいつもとちょっと気持ちが違っていた。
何となくいつものフレッシュさがない。
私がちょっと疲れて来ていたからかもしれないけれど、気分的にもどこかどんわりしていた。
どうしてかな?と思っていた。
元旦から大きな地震。
きっと気を緩めるなということだろう。
何かに。
もともと健康ではあるけれど、子育て時代が一番身体に来ていて、いつ不調になるかわからなくて困っていたけれど、最近そこまではいかなくてもつい無理をしてしまいがちである。この子のためにもう一コマ指導してしまおう、などと。
そのことについての反応が、以前より顕著で、ああ、そろそろ無理できないな、などとわかるようになってきた。
高をくくるなよ。用心しろよ。
と言われているようである。
生活の仕方、仕事の仕方をあれこれ工夫しておくべき時なのだろう。
何が何でも力業で、少々の寝不足も栄養不足も乗り切れた時代は終わった。
これは私の年代としてだけではなくて、世の中の風潮なのではないだろうか?
今朝読んだ、よく品物を取り寄せるショッピングサイトで、バイヤーさんのブログから、ネットで済ませられるようになった便利な生活から、対面での生活が大々的に再開して、どちらもアリだから余計な情報も入って来て、余計に疲れていませんか?ということだった。
バイヤーさんの実感も込めて。
それはそうだろうと思う。
開業するまでそうそうネットは馴染みのある世界のものではなかった。
それが開業して、しばらくは狭い世界をうろついていたけれど、そのうちコロナ禍が始まって、どうしたってネットの世界が馴染みのものになり、そこからの情報が大部になった。
そしてそこに対面が加わったのだから、当然そこは忙しくなる。
気持ちもあたふたすることになる。
そう言えば、対面での生活が始まる前(と言っても私はたいてい生徒さんと対面での指導をしているのであるが。)、本が読めなくなっていることに気付いていた。以前より、動画を見たり、インスタを見たり、どうしてもネットに偏った生活になってしまっていた。
あまり影響がないと思われた自分の生活にもやはり大きな影響が出て来ていたのだろうと思う。
だからどこかで無理が利かなくなってきている。
どこか変に疲れている。
そんな自分のメンテも含めて、今年はもう少し効率的な生活を考えた方がよさそうである。
それから、あともう2週間を切った共通テスト。
彼らは今、じわりじわりと点数を上げる勉強をしている。
一科目一日一題は新たにマスターしている。
超絶文系の私が物理を解読し、解説している。
教師席にいながら、
ああ、なるほど!ああ、なるほど!
と言いつつ、次の瞬間には解説しているというありさまである。
それから英語。
英語はとにかくたくさん読ませている。
そして時間配分を考えて、時間を区切って、共通テストの問題を一台ずつ解いている。
その間に下級生たちの指導も入る。
今日から来ている下級生たちもいる。
そんな彼らと共に、まるで点数をじわじわ上げていくように、私は体重を落としている。毎日0.5キロくらい。
今日で、トータル5.6キロ落ちた。
もともとがもともとなので、まだまだ続く。
共通テストまでにももっと落とす。
生徒たちは点数を上げ、私は体重を落とす。
私も全く違う面ではあるけれど、努力する。
じわじわ数字に表れる努力を彼らと一緒にしている。
数字の威力は半端ない。
人をやる気にさせてくれる。
あともう少し、共にダッシュ!
もしもサポートしていただけましたら、そのお金は文章を書いて人の役に立つための経験に使います。よろしくお願いいたします。この文章はサポートについて何も知らなかった私に、知らないうちにサポートしてくださった方のおかげで書いています。