新社会人と純粋だった私の話
珍しく残業したひよまるです。
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朝、駅に向かうといつもと違う。
人多くない…?
って思ってたんだけど、真新しいリクルートスーツに身を包んだ子を見て、
あぁ、そゆことね。
って。
始まりの季節、ですね。
これは人によって感じ方が違うだろうし、なにそれ?って言う人もいるんだろうけど、季節の匂いや気持ちが私は好きです。
どんな匂いかって言われると表現が難しいけど…
うーん。
春は何もかもがふわっとしてて、でも吹いてくる風が、何か新しいことが始まるような、そんなワクワク感がある。
私が新社会人になったのは4月じゃなくて10月でした。半年遅れなんです。
だから入社式には参加していません。4月入社できていたら感じ方が違ったのかも知れないな、なんて今は思います。
それでも、入りたくて入りたくて仕方なかったところ。何もかも未知数の、得体の知れない場所。
そこに足を踏み入れたときのドキドキ感は今でも覚えています。それはきっと、4月に入社してても同じだったんだろうなぁ。
リクルートスーツを着た新社会人、みんなどこか不安と期待が入り混じったような表情をしてました。(そんなふうに見えた。)
懐かしいな。
一生懸命仕事して、理不尽なこともたくさんあって、それでも大好きな仕事だったから頑張った。でも人からの攻撃が辛すぎて心が潰れて辞めちゃったあの職場。
嫌なことがいっぱいあったけど、
嫌いになれない、私の大好きな職場。
あの頃と同じ気持ちで働けているのだろうか。
純粋で何事も突っ走る。そんな私がいろんなことを知ったし、経験した。
ただの純粋ではいられなくなった。
息抜きの仕方、逃げ方。
ときにはサボることの大切さ。
全部を真に受けてたらもたないってこと。
今でも多分、私はまっすぐな人間なんだろうけど、やっぱりあの頃の、ただの純粋ではなくなった。
でも、きっとそれでいいんだ。
そうやってサボったり逃げたり、そういうことを学んでいかないとこの先長い人生、きっと生きていけない。わかんないけど。
なんとなく、そんな気がする。
だから、今のままでいいんだよ。
私は私らしく、働いていけばいいんだよ。
こんな気持ちになったのは、春の真新しい空気と、初々しい新社会人を見たからなんだろうな。
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