2022年度は太宰府最高。2023年度はシチズンサイエンティストとしてトライ。
ヒマラボとしての活動、少しずつですが継続的にやっております。
2022年度は太宰府へ拠点を移す
2022年度は私が野望のひとつとして考えていた、法人を太宰府に移すという一大イベントがありました。学問の神様である菅原道真公が祀られている太宰府とヒマラボは文化の面できっと相性が良いだろうと思っていたからです。2017年に初めてから、約5年で叶ってしまいました!!!
ご協力いただけたのが、鎌田家の皆さま。(株)カマタテクナスの創業家でもあり、また非常に面白い事業承継にもトライされています(その辺りはまた後程書いてもいきたい!)
登記先は「CoRicco cafe」へ。こちらも鎌田家の長男である鎌田浩嗣さんが経営されています(オリーブオイルが特に激アツです)。
鎌田家の皆さまにはスポンサーにもなっていただきつつも、研究的知見の提供と経営実践の共有、共に学問をしながら事業の在り方の検討、といった相互探求の関係にあり、なんだか愉しすぎます。
街の皆さんとも読書会をやったり、ゼミでも研究的な活動で太宰府に入ったり(この辺も書かな・・・)と、充実した2022年でした。
これまでお世話になったfgnにも感謝しつつ、新たな地で「リサーチカルチャーの醸成」を行ってまいります。
シチズンサイエンスにも関わりが深くなるだろう、DeSciのイベントへも支援をしてみたりな2022年度末でした。こちらはヒマラボで11万円の支援をしましたが、これもまた別記事にしよ。言うてる間にイベント終わるかも。
2023年はシチズンサイエンティストになってみる。
大学でもシチズンサイエンス研究センターというのを立ち上げまして、もう2年が経ちました。そちらはそちらで活動も続けており、仲間集めや講演、研究プロジェクトのコーディネートを行い、新たな研究プロジェクトも立ち上げつつあります。
市民がいかに研究や探求を行うか。時に研究者と協力し、時に自分自身でも問いを切り拓き、自分の好奇心を更に育んていく営み。好奇心が生むアウトプットで、共愉と創造的交歓のある場と繋がりが生まれる。新しい公共の創造にも関係するであろうと妄想している日々ですが、なんだかしっくりこないこともあって。
それは、私が大学所属の研究者として活動していることにあるんだろうなと。「市民が仕事の合間や暇を見つけて研究するっていいよね」はいいけど、何だか高見の見物感も出てしまう。安全圏から眺めてるだけのような。
完全に理解はできないかもしれないけど、私自身も全く別の領域でシチズンサイエンティストになってみないとダメだなと思っていたのですよね。
ということで、かねてより気になりつつも専門外である「観光学」の領域でシチズンサイエンティストになってみることにしました。
テーマは「シチズンサイエンス・ツーリズム」。
研究と社会との接点について、お金の動きも生みながら実践されるものとして観光は一つの在り方だなと。この辺もまた書かなきゃな。
3Mの15%ルール、Googleの20%ルールになぞらえて、週1は時間を作ってこれに取り組もうと。
基本的なルールとしては、
・大学の設備やデータベースは使わない(昔ヒマラボで買ったものは少し使うかも)
・研究費はヒマラボでの収入から充てる
・学会入会時も、大学名や教員という肩書は使わずヒマラボの人として登録する。
というところは守っていくつもりです。守ってもなんだかんだ職業研究者もやっているところはメリットに働いてしまうのでしょうけども。
また今回の研究のための道具は下記の通り。
iPhoneSEと測量野帳と情報カードです。
使えるデバイスはスマホ。あとは紙とペン。この辺くらいまでにしよかなと思います。通信はまずLINEMO 3GB縛りにしとこう。
「そんな装備で大丈夫か?」なんてフレーズも昔流行りましたけども、このくらいから始めてみます。
まあなんだか愉しくね。
ヒマラボ研究員ってどうやったらなれるのですか?って最近良く聞かれるのですが、またやっていこうかなあ。
そうそう、ヒマラボ研究員だった学生が、社会人を経由して、今年から大学院の私の研究室に来てくれるんです。小さくとも濃い事例。
でも遊び半分の愉しさがベースにあっての成果だから、真剣にピリピリやっちゃダメなのだよな。包摂性が薄まる。
ヒマラボを支え続けてくれている外部理事の池田さんからは「タモリ的に」なんてキーワードも頂いたりで。
2023年度も、愉しくやらなきゃですね(もう法人作って5期目ですわ)。