どうにもならない時に思う存分愚痴を聞いてもらえる場(食堂かたつむり)
小川糸著「食堂かたつむり」を読みました。以前、「ツバキ文具店」を読んで、小川糸さんの小説の雰囲気が素敵と感じたので、本書を手に取りました。
主人公の母親が営むスナックアムールで、常連客とフグを食べる宴会のシーンが、なんだかとても良いなと思った。
スナックアムールは、常連客が居心地よく自由気ままに過ごせる場であり、人生がどうにもならない時に思う存分愚痴を聞いてもらえる場であるかなと思った。
ひとりひとりへ丁寧に料理をする、食堂かたつむりが素敵なのはもちろんだけど、食堂かたつむりのように飾らず、常日頃から気軽に利用出来て、街に馴染んでいるスナックアムールも素敵だなと思った。