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A面→B面→A面が成り立つ多数の仕掛け(イニシエーション・ラブ)

堤幸彦監督映画「イニシエーション・ラブ」を観た。(ネタばれあり)

「最後の5分全てが覆る」

何がどう覆るのかを考えながら、2時間視聴した。


映画は、カセットのA面、B面のように、2つのストーリーが描かれる。

A面の1年間とB面1年間の時系列は実は逆だったという、ごく単純な引っ掛けだ。

しかし、時系列が逆だとは気付かせないように、沢山の仕掛けが用意されている。

主人公の名前(鈴木タッ君)、贈り物のエアジョーダン、誕生石のルビーの指輪、海に着ていく新しい水着、東京の会社での仕事、アインシュタインの本、車で飲むコーラ、クリスマスイブのホテルの予約など、様々な要素が「A面→B面」という時系列でも、「B面→A面」という時系列でも辻褄が合うように描かれている。


にゃるほど!

という映画だった。