子育ては心育て
仕事で帰りが遅くなることがしばしば。帰った時には家は真っ暗。みんな寝てしまっていることも多くて。会えるのは、朝出勤するまでの時間だけのことも。
そんなある日、保育園に子を送迎し、いつものじゃあねのタッチをした。そのとき、「お母さん、仕事頑張ってね」「ぼくもがんはるから、お母さんも早く仕事がんばるんだよ」「気をつけてね」などとタッチを何度も何度もしては、一生懸命ことばを続ける三才の子。
ああ、自分に言い聞かせながら、さよならしようとしてるんだと、はっとした。
その姿をみたとき、ああ私は大事なことを忘れていたんだと思った。
仕事のかわりはできても、この子の母親はかわれない。
この子の時間や、成長の瞬間をどれくらい見逃してしまったのか、これからどれだけ見られるのか。
そんな気持ちに気づいてしまった。
人生は、短い。
だから大事にしたい。本当にやりたいことをしよう。
それを教えてくれた。
息子よ、人生について教えてくれてありがとう。
子育てって上手くいかないことも多いけど、おもしろい。