第三十六話 短かった高校生活
冬休みに入って早々の事、学校から大きな封筒で書類が届いた。開けてみると一枚の紙が入っていた。紙のいちばんうえには退学願いと書かれていた。学校側が記入する欄は全て記入済みで、私が署名、捺印をすればいいという状態になっていた。
祖母は泣いていた。私が停学になった時にも、とても悲しそうな顔で、「私が全部悪い。私の育て方が間違っていた」と言った。その言葉を聞いた時、私のやっていることを止めさせたいが言えなかったのだろうな、と思った。
私は高校生活でまともに授業を受けた記憶がない。