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2023年。人生で一番長かった1年。

2023年のハイライト

鬱になった。
それが2023年最も大きなニュースであり、今年が長かったと感じる所以であろう。辛いことはなんと長く感じるだろうか。

どーも鬱から回復中の文豪こと、治りかけのhirokiです。
今年は人生で1番辛い1年でした。

自分自身が辛いのはもちろん、職場、家族、友達など周囲にも大きな迷惑を掛けてしまいました。とくに妻には大きな負担を掛けてしまいました。
一方でその迷惑をかけてしまった人々に本当に助けられました。

今、新松戸のコメダ珈琲の窓際でこれを書いています。初めてちゃんと聞いた壊れかけのRadioを聞きながら。笑

1年前と同じ場所に座っています。
まだ、この辛さはただの不調で鬱だと思ってもいない、これからとってもとっても辛い時期が始まるとも思っていない自分がいた場所と同じ場所です。

今こうしてブログを書いていますが、1年前はなんとか不調を取り戻そうと仕事をしたり、自分についてノートに書き出したり、目標を決めたり、楽しいことを考えていたのに、何故かわからないけど辛くて涙も出ていました。

この1年、人生について、生き方について、自分の大切なものについて、何度も何度も悩み、考えました。たくさんたくさん色んな人と話しました。そして今は”悩む”ことは少なくなったように思います。

1年戦ってきた自分自身の備忘録のため、そして似たような状況で苦しんでいる人の周りにいる人、苦しんでいる本人の助けになればいいなと思い、自分に起きた症状と解決方法を書き残したいなと思います。

多くの人には関係のないことだと思いますが、自分も全く関係のない人だと思っていたので、今大丈夫な人にも読んでいただけると幸いです。

文脈関係なくちょこちょこ気持ちの変化が起こったときの写真を貼っていきます。


鬱の症状

それらの症状は突然来た。
1年かけてやっと元に戻れたんじゃないか?と自分で思えるところまで回復できたのですが、まずは身体的な症状とメンタル的な症状に分けて整理したいと思います。

身体的な症状

  • パソコンを触ると手が震える

  • 下ばかり向いているので姿勢が悪くなる。

  • 急に涙が出てくる

  • 集中できない

    • 話している時、周囲の声が全部耳に入ってくる。

    • 落ち着けず座っていられない。

  • 頭の回転が著しく低下し相手の言っていることを理解するまでに時間がかる。

メンタル的な症状

  • 元気な時も急に悲しくなる

  • 起きた瞬間から憂鬱

  • 余裕がなくなる

    • 気分転換に20分歩いただけで、”20分も”歩いてしまった、時間を無駄にしてしまったなど

    • 頭がタスクで支配される

  • やらなければ!という常に付きまとう脅迫感。

病院には行っておらず、診断されてはいないのですが、振り返ると自分でも考えられないくらい間違いなくおかしい。壊れかけのhirokiですね。いや、壊れていますね。笑
上記の症状が同時並行的に起きました。ほんとにどうしようもなかったです。

売ることの面白さ、がむしゃらだった20代を思い出した新潟

解決に有効だと感じたこと

次に自分がここまで戻れた要因である解決策について記載しておこうと思います。それぞれの手段を通して感じた体験と、その中で学んできたことを書いていこうと思います。

鬱から立ち直るための効果的な手段4選

有効な解決策は下記の大きく4つでした。
下に行くほど普段から常に続けるべきことかつ効果も大きいと感じているものです。

  1. 辛いと思ったら休む

  2. 人と話す

  3. 筋トレをする

  4. 悩みや考えを書き出す

1.辛いと思ったら休む

これは効果的な一方で不安を増加させることにも繋がるので自身の状況によって行っていただきたい。
僕の場合、不安の原因がタスク量と無駄な責任感だったため、休んでもタスクが溜まるだけという恐怖感があったので休めず、タスクを消化することしか心が癒えることはありませんでした。なので休むという選択ではなくそもそもの業務量を減らしてもらい、基本的には休まず細々とやり続けるという選択をした。この選択はあっていたように思う。

しかしその選択すらも一時的に辛かった。
これまで自分が行ってきたこと、参加していた会議などからも外れ、自分勝手と思われるかもしれないが疎外感、孤独感、無力感を感じるようになった。その状況を受け入れるまで辛かった。

受け入れてからは、これまでの自分が行ってきたことが鬱になりやすい行動や思考だったと捉え、これまでと異なることをすべきと考え、”辛い”という自分の声に耳を傾け「辛いと思ったら休む」ようにした。
この状態になって初めて休むことに本当の効果があったように思う。
原因にもよると思うが鬱になってから休むというのもそれなりにリスクがあるので、結論としてはこうなる前に根を詰めすぎず、適宜休んだり、リフレッシュすることが最も重要と言える。

そして、少し主張とずれるかもしれないが、根本的には辛いことから逃げるべきではないと考えている。周囲は逃げじゃない、逃げてもいいと言ってくれるが今でもそう考えている。基本的に成長には痛みが伴うし、楽ではないと考えているからだ。でも今はこれは逃げだなと思いつつも、逃げなきゃいけない、休まなきゃいけない、休むべき時があるよと考えられるようになったのが大きな変化だ。

物事の捉え方が変わった大阪

2.人と話す

これは後述する書き出すことと同時並行的に行うといいし、瞬間的な心の平穏を取り戻すのには最も効果的だった。
しかし、話している時間は穏やかになれる一方で根本的な解決には繋がらなかったように思う。この手段は家族友人に聞いてもらうことが中心になるとは思うが、その人達が話したい時に話せる状況でもなかったりするし、心の安定がもたらされるので、ついつい依存傾向にも陥りやすい。かなり助けられた手段方法ではあるが、それに解決を求めるのではなく、特効薬的に使うのが良いのではないかと感じる。

とは書いたものの、いつでも話を聞いてくれた妻を中心とした家族の存在は非常に大きなもので、安心感があったし一番つらい時は依存していたのが実態だったなと思います。
正直周囲に負担をかける方法と感じている一方で、絶対使用するべき手段と思います。この手段に応じてくれる家族、友人、職場の方々が多くいたからこそ、ここまで回復できたと感じています。

高校時代のサッカー部
元中。じゃないやつ1名

3.筋トレをする

間違いなく効果的だった。効果的な理由としては、まず力を出し切ることでストレス発散になる。力を出し切る過程で悩みが消え、悩みから離れられる。筋トレがきついので考えられなくなるというのが正確だ。

そして筋トレは裏切らない。必ず変化が出る。前に進んでいることを実感できる。経営者が読書や筋トレにはまるのは進んでいる実感が持ちにくいビジネスとは対象的に何冊読んだ、何キロ持ち上げられるようになったという進捗感を感じられるからだと聞いたことがあるが、まさにそれ。

身体が丈夫になり、丈夫だからこそメンタルに好影響を与える。

実際に行ったことは、毎朝10回ずつ腹筋と腕立てをする。こつは毎日同じ時間に時間がないと言い訳のできない回数を目標として設定することだ。もちろん習慣化されてきたら回数を増やしても良い。
そして後述する書き出す習慣の中に取り入れること。毎日10回やった自分を褒める。頭の中ではなく書き出すことが重要。

本格的に始めた筋トレ

4.悩みや考えを書き出す

これが最も効果があると感じているので必ずやってほしいこと。方法はスマホでもノートでもいいが個人的には絶対的に紙がおすすめ。

鬱は物事の捉え方、思考がネガティブなものに支配され、その原因が何なのか、どうすれば良いのかなどを頭の中で”悩み”続けて溝がどんどん深まっていき、抜け出せない状態と考えている。
その中で”不安”と”後悔”も感じるようになる。

”悩み”とは何なのか?
悩みは答えがないことを永遠に反芻する
こと。答えがないものに答えを出すことができないから、まるでレコードの針を落としたかのようにぐるぐると回り続け、溝がどんどん深くなっていく。

”不安”とは何か?
不安とは悲観的な思考だ。その悲観的思考は絶対的なものと憶測的なものの2つに分けられる。そして不安を感じているときにできないことが3つある。1.行動ができない、2.挑戦ができない。3.目的を持てないの3つ。 

”後悔”とは何か?
過去の自分の過失を責めること。自分で自分を言葉やイメージで攻撃していること。自分をいじめるのはやめてあげましょうね。

具体的な書き出し方法

まずは自分の頭の中のことを紙に書き出すことで頭の中で繰り返される、答えのないものに答えを求め、グルグルしている状態にストップをかける。
そして悩んでいる状態から考えている状態に持っていくために「凶」すなわち悪いことを書き出し、その後「吉」すなわち良いことを書き出して、”悩み”にラベリング作業をしていく。ネガティブ思考の時には悪いことは書きやすい。だから悪いことから書き出していく。そして「良いこと」のレベルは時間通りに起きられた、大きな声でおはようと言えた、遅刻しなかった、というレベルだ。馬鹿みたいだが、騙されたと思って書いてほしい。
大切なポイントは「良いこと」は常に起きているということに目を向けること。

そして書き出したネガティブなこと(悩み、不安)を「変えられること」「変えられないこと」にわける。さらにそれを「憶測的なもの」と「絶対的なもの」にわける。

ここまで来ると自分の頭の中をラベリングできており、対応できるようになっているのでだいぶ気持ちが楽になってくる。

あとは、下記のように決められた対応をしていくだけで良い。この「決められた事をするだけ」という状態にしておくことが大切。

「変えられないこと」「憶測的なもの」は無視。
理由は簡単。変えられないことは変えられないので考えても無駄だからだ。「変えられない」という答えはすでに出ている。
残されているのは捉え方だけ。雨が降っていて気分がブルーだが雨を止めることはできない。だから考えても無駄だが、たまに雨が振らないと作物が育たないよねとか捉え方はポジティブに自分の意志で変えられる。
また、憶測は”憶測でしかない”ので、悩んでいる時間が無駄、答えは出ない。その事柄が絶対的に起こってから悩むのではなく考えればいい。考えて答えを出せばいい。

あとは毎日書き出すことをやる。ひたすらやり続ける。
タスクを書き出す、悪いこと不安を書き出す、良いことを書き出す。鬱症状まで行ってしまったら、書き出すことが最大の仕事。それができたら100点だ。

それぞれに合った方法

自分が嫌になったり不安になったりする環境をメモしてその環境状況にならないように務めること。僕の場合、一番ひどい時は人がいると集中できなかったり、発狂しそうになったけど、それ超えると一人になるのが嫌だった。だからリモートワークをやめた。他人でもいいので人がいるシェアオフィスに毎日通うことにした。
それを続けているとひょんなことから他社の人と話すことが増えコミュニティが広がったのは収穫だった。
自分には周囲に人がいる環境が良かったので、この選択をした。だから嫌な気持ちになってきたらカフェに行ったり、誰かがいる環境に身を置くようにしている。
自分に合ったやり方を見つけることが大切。

終わりに

この1年、人生について、生き方について、自分の大切なものについて、何度も何度も悩み、考えました。たくさんたくさん色んな人と話しました。そして今は”悩む”ことは少なくなったように思います。
”考えられる”ようになったからです。
そして鬱になりかけていた1年前フェイスブックでこんなことを書いていました。

去年の今日のFBの投稿

これを書いた時はこんなに自分と向き合うことになるなんて、周囲の人達と向き合い感謝するなんて思っていなかった。

本当に自分の人生「人」に尽きるということを身をもって感じました。周囲の人が支えてくれていなかったら、どうなっていたんだろう。
ふと魔が差しそうになったあの瞬間にそばに誰もいなかったらどうなっていたんだろう。
生きてるだけで丸儲け。ほんとにそうだと思う。

この1年多くの人にたくさんの言葉をかけてもらった。忘れないようにとスマホのメモにとってある。

あまりにも多くのメモがあり紹介しきれないし、今はまだ自分の心の中にとどめておきたいので、最後に辛い時に心が救われた言葉、まさかの麻生太郎の言葉で締めくくりたいと思う。笑

この言葉に出会ってから意識するようにしている。

人間が生きていく上で大事なことは
朝、希望を持って目覚め、
昼は懸命に働き、
夜は感謝とともに眠ることだ

来年もいい年に。
hiroki


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