意識の偏り
「姿勢よく」
そう思って体に意識を向けた時、その意識自体に個人差があることに気づいている人は、どれくらい居るでしょうか。
・背筋を伸ばす人
・顎を引く人
・肩甲骨を寄せる人
・膝を伸ばしすぎるくらい伸ばす人
・腰を反る人
そればかりじゃなく、もっとシンプルな動きですら個人差がでます。
体操のお手本を見ながら真似している時だって、全員違う動きをします。
実験してみましょう。
仰向けで、もしくは立ったままでも良いので、やって見てください。
「右脚一本を内側に向けて戻す。」
「内股にして戻す」ただ、それだけの動きです。
1、2回、単純にやってみてから続きを読んでください。
やってみましたか??、
あなたが今、行った動きに、1番近い表現はどれですか?
「 膝頭を内側に向けて戻した。」
「 つま先を内側に向けて戻した。」
「 腿を内側に捻って戻した。」
「 ふくらはぎを外側に向けて戻した。」
「 踵を外側に向けて戻した。」
こんなに単純な動きですら、
これだけ多様性が出てくることになります。
もっと細かい筋肉の動きのタイミングや、脚以外の部分を含めると、全員が違う事をするって言っても過言ではありません。
そうした動き方や、意識の個人差の中で、
"膝が痛い"と言う人は、膝を過剰に使いすぎている(膝に意識が向きすぎる)事が見てとれます。
興味があれば、
もう1つの実験も行ってみてください。
足を軽く広げて楽に立ってください。
体を小さく前後に揺らします。
ゆっくりと優しく揺らしてください。
動きを徐々に小さくしていきましょう。
最初の幅の2分の1に。
さらに小さく、2分の1に。
そして、もっともっと小さく更に2分の1。。
もはや、外から見ている人には分からない位に、
頭の中だけで前後に揺らしましょう。
頭の中で前後に揺らしているのは、
頭ですか?
首ですか?
腰ですか?
足でしょうか?
いつも疲労や不調を感じる場所と、
関係はあるでしょうか?