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株式に投資をしないと損?

日経新聞の2024年6月3日の記事「労働分配率、過去最低 大企業の賃上げ余力大きく」で労働分配率が低下しているという指摘がありました。

労働分配率は付加価値に占める人件費比率なので、稼いだ額のうちどれくらいを労働者にまわしているかを示します。つまり頑張って働いて企業の収益が上がっても賃金としてはそれほど還元されないことになります。

出所:厚労省

一方で企業は配当や自社株買いなどで株主還元を強化しています。稼いだ額を労働者ではなく株主に還元する傾向が強まっています。東証が上場企業に経営改善を促す中でも株主還元の強化が指摘されており、今後もこういう流れは続くと考えられます。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

このような環境下で家計を防衛するためにはどうしたら良いでしょうか?単純ですが有効な手立ては株式に投資をして株主になることです。そうすれば頑張って働いて企業の収益が上がった恩恵を労働者としては賃上げ、株主として株主還元として享受することができます。

足元では新NISAで貯蓄から投資への本格的な流れが起きつつありますが、その根本的な背景には労働者でいるだけでは十分な富の分配を受けれないことにありそうです。

※本投稿は情報提供を目的としており投資を推奨する意図はありません

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