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機材紹介:Archtop Tribute AT102
現在、メインで使っているフルアコ、Archtop Tribute AT102です。取り上げた記事が少ないので記録として残しておこうと思います。
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渋谷の箱物ギターショップ、WALKiN'プロデュースで寺田楽器が製造している国産のフルアコで現行モデルはAT105になるようです。
ジャズ・ギター・ギアのVol.1でもAT105が紹介されていました。
https://www.rittor-music.co.jp/s/jazzguitargear1/
https://youtu.be/XyHNlv24nn8?si=HCe2Gw9KuTHL6ysT
2022年にヤフオクで購入。今は20万近くまで値上がりしてるようなので、かなりお得に入手できたと思います。
シリアルから2011年製造のモデルで、私がセカンドオーナーのようですが10年経っても非常に状態が良いです。
いわゆるギブソンの名機ES175のコピーモデルで、ピックアップもフロントに一つだけのシンプルな構造が気に入っています。弦は購入時からフラットワウンド(おそらくThomastik-Infeld)が張ってあったのをそのまま弾いています。
ピックアップはビンテージギターによく使われるアルニコIIIマグネットを用いた特注ハムバッカーです。アルニコ・ピックアップについては以下のフェンダー社のサイトによくまとまいました。
中でもアルニコⅢは一番出力が弱いピックアップらしく、セミアコと比べると全然出力がないですね。ビンテージのギブソンに載っている有名なPAFもこんな感じなのかもしれません。
アルニコIII
コバルトを含まず、これら3種類の中で最も出力の低いピックアップ。磁力が最も弱く、(通常はアルニコIIIと弦との間のスペースが最も広くなり)弦の振動への影響が最も少ないため、フロント・ピックアップに最適です。1950年代中旬に製造された初期のストラトキャスターに採用され、フロント・ピックアップのあの素晴らしいサウンドを特徴づけています。
ちなみにオリジナルPAFにはアルニコ4が多く使われていたそうです。
弦高は12フレット1弦で1mm、6弦で1.25mmでかなり低くセットされていましたが、ビビリもなく、とても弾き心地が良いです。良いギターというのは手にするだけで気分が上がりますよね。
最近、知ったのですがフルアコの多くはブリッジが固定されてないので弦を外すとブリッジが外れてしまい元の位置が分からなくなるトラブルがあるあるのようです。防ぐ方法はマスキングや弦を張ったまま1弦ずつ交換するなどすれば良いようです。
もともと国産ギターは作りが良い割に中古でプレミアが付かず、リーズナブルに手に入るのでTokaiのセミアコも持っていたのですが、最近は値上がりしていてなかなか手が出ませんね。気長にメルカリやデジマートをウォッチしたいと思います。