
世界最古のゲームジャムに参加してきた
ゲームジャム参加の記録になります。
そもそもゲームジャムとは
ゲームクリエイターが集まり短時間でゲームを制作するイベント
です。開発ゲームのプロトタイプ作成とか使うソフトに慣れたりとか色々と目的はありますが、何より大事なのはゲームジャムは楽しいということ。
時間に追われて作業しているときも楽しいし、出来上がった作品をみんなでプレイしあってわいわい言うのも楽しい。ものづくりの楽しさ(と苦しさ)が入り混じったイベントです。
日本で有名なのは「Unity1week」ですが(記事執筆時開催中)世界中で毎週のようにさまざまなゲームジャムが開催されています。
今回参加したのはその中でも最も古いと言われる、「Ludum Dare」。
約20年の歴史があります。
僕が個人でゲームを作り始めたきっかけがこのイベントの参加レポートだったので思い入れもひとしお。
参加してとりあえずゲームも公開したのでちょっと記録というか振り返り記事となります。よろしく。
今回作ったゲーム
以下のリンクからスマホでもPCでも遊べます。
タイトルはPig dig deeper。
使用したツールはゲームジャムではいつもお世話になっている「PICO-8」。独特な制限がありつつもコード・ドット絵・音楽全てを一本で済ませる子です。単純にぼくがこれでゲームを作るのが好きなので使ってます。
48時間内ということで、演出・絵・音楽等が未実装ですが、ゲームの基本的な部分はなんとか完成させられました。
アイデア出し
今回のテーマは「Deeper and Deeper」。直訳で「より深く、より深く」って感じですかね。
The theme for Ludum Dare 48 is ...
— Ludum Dare (@ludumdare) April 24, 2021
Deeper and deeper#LDJAM #LD48 pic.twitter.com/Uro1AprQlO
テーマを聞いた瞬間に思いついたのが「穴を掘るゲーム」。ミスタードリラーやスペランキーみたいなね。特にスペランキーは最近プレイしてめちゃくちゃ面白かったのでかなり意識しました。
それともう一つ、今年の一月末に開催されたGlobal Game Jam Online。それでプレイしたゲーム。表示されるゴールとの距離を頼りに穴を掘ってゴールに辿り着くゲーム。正直言って出来は良くなかったんですが、センサーを頼りに穴を掘るというだけで結構夢中になったのでこれも意識してみました。
実際の作成
主人公は豚に。エンジンの性質上、8x8のドット絵にせねばならず、掘るは英語で「Dig」なので似た綴りの「Pig」にしました。
アイテムは4種類。ただ一マス掘る「つるはし」・まとめて爆破できる「ボム」・直線に掘り進める「ドリル」・高いところに登る「ロープ」。
ここら辺の実装は結構あっという間にできてびっくりしました。
あと制作時間が短いので主人公はマス目場を移動するような形になりました。マリオとかみたいな自由に動けるものだと速度とか加速度とか接触判定をきちんと考えないとすぐに壁にめり込むので。
最初はアイテムが土の中に埋まっていて、それをゲットしていくというものにしようと思ったのですが、ロープが土に埋まってるのも変だしなあーと。そんなわけで地中に埋まっている宝石を掘り出して換金、そのお金で掘るためのアイテムを買うという流れにしました。急遽、お店が出来上がりました。
その後、爆破や掘るときの演出をパーティクルで作ったり、細かな効果音を作っていきました。ゲームプレイの手触りの部分、「ジュース」ってやつですね。
この時点であと5、6時間だったと思います。慌ててレベルデザインをしました。とはいえ基本的にはローグライク形式で自動生成されていく感じにしたかったので、ボムの爆風の範囲を変えたり、アイテムの値段やジュエルの売却価格を変えて調整していきました。
ここらへんでタイムアップでしたね。
振り返り
正直、あんまり集中できていなかったような、いやでも、休憩と考えるとあの時間も必要だったようなという感じで、48時間の作業としてはもっと行けたんじゃないかなという感じでした。
ただゲームの内容はまだまだ面白くなる余地がありそうなので絵や演出面をブラッシュアップして更新しようかな、と思ってます。
反省点としては、僕はこのPICO-8というソフトに触り始めて1年経ったのですが短い期間でのゲームジャムでしか使ったことがなく、先述したゲームプレイの細かい詰めの部分などの「あったらいいけどなくても良い部分」を作った経験があまりなかったのが少しダメでしたね。
#pico8 でゲーム作りはじめてそろそろ一年間くらいだけど、毎回ゲームジャムだから効果音の詰めとか、レベルデザインとか、操作を気持ちよくする演出とかを全然やってない。どっかで一回しっかりしたゲームをPICO-8の限界ギリギリまで使って作りたい
— Hiko Kyoujurou (@HIKOkyoujurou) April 25, 2021
それと関連していますが、頭でプログラムの構造を考えてうんうん言ってるよりも、とりあえず書いて作って、書きながら構造化や軽量化できる部分を見つけ次第書き直していく形が一番良いような気がします。案ずるより産むが易しってやつですね。
何はともあれ、一応のゲームの完成をして公開できたことが何より嬉しいです。Ludum Dareは他のゲームジャムと比べてもかなり評価期間が長いのでみなさんのゲームをゆっくりやっていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。いいねしてくれたら励みになります。