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占い師として共感を覚えた「嫌われる勇気」

2013年から現在まで、60回の版を重ねたベストセラー、「嫌われる勇気ー自己啓発の源流アドラーの教えー」を読む機会を得ました。メモをしながら4時間足らずで読了しました。夜更かしの疲れよりも、知的興奮に酔いしれました。

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67歳で没したアルフレッド・アドラー(1970~1973)は、オーストリアの精神科医で心理学者ですが、フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と呼ばれています。なかでもユングは臨床の場で「易」を用いたこともあり、親近感を覚えていますが(ユングと易については、稿を改めます)、”個人心理学””勇気の心理学”と定評のあるアドラー心理学は、わたしが日々の実占活動で心がけていることと、いくつもの共通項を発見し意を強くしました。

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「嫌われる勇気」は哲学者であり、アドラー心理学の第一人者でもある碩学・岩見一郎さんと、気鋭のライター古賀史健氏の共著ですが、親子ほども年の離れたお二人が、幾度も対談を重ねた対話形式で綴られています。古賀氏の軽妙な筆づかいと、読者を最後のページまで誘導する、ストーリーテラーとしての力量にも感動しました。

すべての悩みは対人関係から生じる

「劣等感」ということばは、アドラーの造語だそうですが、わたしが書き留めたメモの一部を紹介します。

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・過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える。

・他者から承認されることを否定する。他者の期待を満たすために生きているのではない。自分が信じる最善の道を選ぶこと。

・自由とは他者から嫌われること。

・ひとは自分には価値があると思えたときにだけ、勇気をもてる。

・自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。

・自己肯定ではなく、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」

・あきらめるは「明らかに見る」。ものごとの真理をしっかり見定めること。

・人生とは連続する刹那である。計画的な人生など不可能。

・人生における最大の嘘。それは「いま、ここを生きない」こと。

占い師としても、胸の奥深くに銘記する言葉ばかりです。




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