『佐藤希(のぞみん)』という歌い手
こんにちは、hikky(のぞみんP)です。
のぞみんPの肩書き復活。
実は今日、3月25日で『あなたの心にダイレクト向かい飛車』リリースからちょうど半年です。
↑「のぞみんって誰?」という方は、是非ご覧ください。
タイトル写真はジャケットの撮影前のメイク中の様子です。お宝!
メイクさんは、私も担当してもらっている美容師Lさんです。
このブログを始めた頃から見てくださっている方は、「そろそろのぞみん出てこないのかな…」って思って頂いている方も、いらっしゃるようなので。
佐藤希という歌い手について、今日は書いていこうと思います。
最初は将棋の話から始まります。
今からちょうど4年前の3月のとある将棋大会。
カビ臭い、古臭い、3月なのに湿気がこもる当時の北海道将棋会館の和室。
S戦、A戦、B戦とクラス分けされており、初めて将棋大会に出た私はB戦のエントリーでした。
私は初めての大会の初戦で、小学生の男の子にボロ勝ちして「おれ、もしかして強いんじゃね?」とほんの少し、浮かれていました。
2回戦以降、私は自分の半分以下の年齢の子たちにボコボコに負けました。
「…やっぱりな」と思う私の近くに。
オッサンと子供に紛れて、A戦で真剣に盤面に向き合う一人の女性がいました。
60人くらい出場者がいて、女性は一人だけ。
盤面を見て「ああ、これはもう負けだな」と思いました。
そこから、いつ投了してもおかしくないように見えた局面から、粘って粘って最後には逆転勝ちを納めました。
「ええ… どうして??」
男性が98%のアマチュア将棋の世界で「こんな人がいるんだ」と思いました。
それが佐藤希さんでした。
それから間もなく、K支部長の鶴の一声により「将棋すすきの支部を立ち上げるぞ!」という号令が発せられました。
私はそこに誘ってもらえたのが嬉しいと思いながら、頭の片隅で「あの子はいるのかな?」と思っていました。
いませんでした。
「そっか、あの子はいないのか。指してみたかったんだけどな」と思いました。
その後すすきの支部発足から初めての、すすきの支部将棋大会。
大会と言っても15人程度のこじんまりな大会です。
そこで初戦に当たったのが佐藤希さんでした。
「え…? あの子だ。なんでここにいるの…??」
ボコボコに負かされました。
長い対局になりました。無駄に。
150手くらいは指したと思う。(普通の平均は80~100手くらい)
他の対局はすべて終わっていました。
みんなが見守る中、粘りにもなっていないような悪足掻きをしました。
20点差のついた野球の試合で、負けている方が1点をもぎ取るのに足掻く、というような感じ。
「あきらめちゃいけない」と、数か月前に見た彼女の対局を思い出しながら。
トドメの一手をバチン!というひときわ大きな駒音で指されたときは、怖かった。
もう一度言います。
ボコボコに負かされました。笑
技をかけられたというより、弱パンチと弱キックでじわじわと追い詰められたような将棋。
真綿で首を絞めるように…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
感想戦で少し遠慮がちに、でもハッキリと「捌き合いになっちゃったら金無双はモロいですよね(`・ω・´)キリッ」とバッサリ斬り捨てられた時のことは、今でも鮮明に覚えています。
みんなも待っているので、感想戦10秒で終了。
悔しかった。
それからも、ちょこちょこススキノ支部の大会に顔を出すのぞみん。
いつの間にかススキノ支部の正規会員になっていたのでした。
その頃に「のぞみん、アイドル始めたらしいぜ」みたいな話を耳にしました。
「アイドル?? アイドルの対極にいるような印象のあの子が??」
ほんの少しだけ、興味を持ちました。
YouTubeで調べてみると、そこには見慣れない金髪で札幌ドームの片隅で歌う佐藤希さんの動画がupされていました。
「私に合わせて言ってくださいね?あなたのハートにぃ??」『ダイレクト向かい飛車ー』と、お客さんにムリヤリ言わせていました。
歌もMCもグダグダでしたが、歌の筋は良い。声も良い。才能もセンスもある。教えてくれる人がいないんだろうが…
そして「『あなたの心にダイレクト向かい飛車』制作秘話①」に話は続いていきます。
最近のぞみんがライブで『あなたの心にダイレクト向かい飛車』を歌うと、キメのところでお客さんも一緒に将棋ポーズをキメてくれます。
「もう一回!」も多くの人が言ってくれるようになりました。
ムリヤリじゃなく、自然に。笑
振付らしい振付は2コしかないので、覚えやすいし。
ときどき自分が作った曲だってことを忘れて、一緒に盛り上がっちゃうんですよね。
我に返ると「ホントに作って良かったなあ…(しみじみ)」と思います。
最初に今日で『あなたの心にダイレクト向かい飛車』のリリースから半年、と書きました。
今からちょうど半年前に「これからもっとこの曲を成長させて行ってくれよ!」と、のぞみんに声をかけました。
「もちろんです!がんばります!(`・ω・´)キリッ」
その言葉に嘘はなく、のぞみんはこの曲を大きく成長させてくれました。
私には子どもはいませんが(たぶん)、自分が全力を尽くして作った曲は本当に愛しくて可愛い、子どものような存在です。
盛りなんて一切なしに、のぞみんは私の恩人なんですよね。
明後日のライブで久しぶりに見られると思うので楽しみです。
セットリストから外されてたら寂しいな…
まあ、それはそれで。笑
こちらは普段のライブでは歌われないバラードver.ですが、のぞみんの歌声の魅力が詰まっていると思っています。
少しボーイッシュな低音、語り掛けるように優しい不器用な歌い方、美しい裏声。
やばい、油断すると目から鼻水が…
のぞみんとの将棋の話。
初めて対局をして以降、30~50局くらい対局を挑みましたが、勝ったのは1回だけです。
のぞみんはアマチュア三段、私はアマチュア初段なので、10回に1回くらいは勝ってもおかしくないんだけど…
半分以上の対局は、序盤で良くなるのに、中終盤で結局逆転される。
ムカついてしょうがない。
のぞみんは恩人であると同時に、天敵でもある。
次こそはその美濃囲い、ブッ潰してやるからな…(´;ω;`)ウゥゥ
ここまでお読み頂きありがとうございます!
また明日もお読みください!
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