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音楽の権利の話②【地下アイドルライブの多くは音楽イベントではない】

こんにちは、hikkyです。


なんだか反感を買いそうなタイトルなのですが…

ケンカを売りたい訳でも、けなしたい訳でもないです。

事実だけを書いていきます。

そんなこと知ってるよ!」という方も多いとは思うのですが。


ただ、最近まで私自身が深く考えていませんでした。

なので、ちょっと前の私が読んだら「なるほどな」と思うことを書きます。


さて「札幌地下アイドルのライブとはそもそも何か?」ということから、書いていきます。

私は札幌の限られた界隈しか知らないので、他の都市では違うかもしれません。

他の都市の方が読んだら「なるほどなー」と思うのか、「そんなことが!?」と思うのか、よくわかりません。


1つのライブにだいたい6~10組の演者が出演します。

入場料で多いのが【¥1500(1ドリンク別¥500)】のような形です。

実はこのドリンクが重要です。ノドが渇いてなくても絶対です。


ライブパフォーマンスは、オリジナル曲を持っている人もいますが、ざっと披露される8割以上は誰かの曲のカバーです。

より正確に言うなら『誰かの曲のカラオケ』です。実はここ重要です。


カバーとカラオケの違いはオケ(音源)です。

オケを流しているのか、弾き語りなどの生演奏なのか、もまるで違います


カバーは、詞と曲は同じだけど、オケが本家と違う

弾き語りでも、コピーバンドでも、自分で作ったオケでも良い。

これは営利目的のライブでも一応OKです。かなりグレーではありますが。

ただし、音源化するのは権利者の許可が必要です。


カラオケは、本物のカラオケであったり、インターネットで拾ったフリー素材オケです。

本物のカラオケならオケの権利は、JOYSOUNDやDAMにある。

フリー素材はフリーと言いつつ、作った人に権利がある。

これは営利目的のライブだと非常にマズい

グレーではなくクロです。

音源化なんてもってのほかです。


ではなぜライブが成立しているのか?

音楽イベントとしては、イベント全体で1曲でもカラオケがあるとマズい。

そこで、さっきのドリンクが出てきます。


カラオケが備え付けの飲み屋さんってありますよね?

例えば、たまたま飲み屋で居合わせた人の中にめちゃめちゃ歌が上手い人がいて、お金を出したくなったので、おひねりを渡す。

これは問題ないです。当たり前です。

多くの地下アイドルライブは、ざっくり言うとこれと同じ形式です。

飲食することが先にある。

入場料はチャージ。本当は1ドリンクオーダーの方が大事

音楽イベントではなく、飲食店イベントなので、ギリギリ成立しています。

なのでお客さんはライブを見に来た人ではなく、飲みに来た人です。


ここで大事になってくるのが『取り置き』というシステムです。

札幌独特の文化なのか、よくわからないのですが。

個人的にはあのシステムが大嫌いです。

のぞみんの取り置き」とすると、入場料の一部がのぞみんに入ります。

クロに近いグレーのシステムで、限りなく音楽イベントに近くなってしまっています。

これにムリヤリ理屈をつけるなら、先に渡しておいたおひねり


悪く言っているわけではなく、かなりグレーではあるけど「上手いことできたシステムだな」と思っています。

ただし、出演している側は、このライブ自体の仕組みを理解していないと非常にマズいです。


1つは、そういったライブに出演するのはアーティスト活動ではない、ということ。

ライブではなく、残酷な言い方をすると飲み屋の余興です。

ライブなのだとすれば、仕組みの前提が崩壊してしまいます。

これは社会的に見たら、という話です。

くどいようですが、決してディスっているわけではありません。事実です。

北海道知事がフリーランスやアーティストに給付金を出す、というのが話題ですが。

例えば、物販の売上を確定申告しているのであれば、アーティストとして認められる可能性があります。

ちなみに私は『あなたの心にダイレクト向かい飛車』から得られた収入は、雑収入として確定申告しています。

CD製作の費用等も、私が負担した部分は経費として確定申告しています。

なので私は堂々と「私はアーティストです」と、知事に言えます。

とても大事なことです。こんなに大事なことなのに、おそらく誰も教えてくれない。



そしてもう1つの理解していないとマズいこと。

無観客ライブが、コロナの影響で流行してますね。

この先もっと流行すると思います。

5Gが普及し、ARVRが普及したら、現場にいなくても臨場感を味わえる。

「よし、私も無観客ライブをやろう!」と思う方が増えると思います。


これはものすごく大事なことなのですが。

視聴は無料で、投げ銭システムを採用している無観客ライブが多い、と思いませんか?

「なんでだろう?」と思いませんか?

思わなかった方は、マジで危険です。

何が危険かと言うと、悪気なしに法を犯す可能性があります。


投げ銭システムというのは、たまたま見かけた人がおひねりを置いていくシステムです。

ストリートミュージシャンのギターケースにお金を投げ入れるのと同じです。


入場料をとる配信ライブもあります。

こちらが近い将来にスタンダードになると思うのですが。

これは1曲でもカラオケがあるとアウトです。おもいっきり違法です。

カラオケとカバーの違いは前半に書きました。

「???」と思った方は冒頭に戻って、読み直してください。

本当に大事なことです。


有料の配信ライブ音楽イベントです。

飲食が目的、という言い訳が通用しません。

権利関係がめちゃめちゃ絡んできます。

例えば、前述したカラオケが含まれているライブ入場有料の配信ライブで流してしまったとしましょう。

エイベックスソニービクターや、巨大な組織に訴えられまくります。そして裁判でボコボコに負けます

あったんです、実際に。こういう有料配信ライブが。怖ろしいことに。

そのときは「これはマズいのでは…」と思いつつ、深く考えてはいなかったんですが。

めちゃめちゃマズいよ、今考えると。笑


無料ライブの投げ銭システムは、法を犯しません。これも白寄りのグレーですが。

権利関係なく、勝手にやっているライブを見た人が、お金を落としていく、それだけですから。

でもこれは、基本的に観客側は「タダで見れた、ラッキー☆」ってなるので、ビジネスにはなりません

なので有料の配信ライブがこれから間違いなく流行ります。


有料の配信ライブでは、オリジナル曲弾き語りカバーくらいしかできません。


「どうしたら…」と思った方。

ここに強い味方がいるじゃないですか(`・ω・´)キリッ

私は詞と曲が書けます。

強い味方である制作陣もいるので、2か月、長くて3か月も貰えれば曲ができます。

『あなたの心にダイレクト向かい飛車』だけでなく、曲がこれからどんどん世に出ていくのですが、制作陣の力もあり、曲のクオリティには自信があります。

さらに私は弾き語りのアコギ演奏に自信があります。

ハモリも割とできます。

ご依頼お待ちしております(`・ω・´)キリッ


オチはポジショントークみたいになってしまいましたが、真面目な話でした。

またご覧ください!

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