自己実現と自立生活どちらを優先するか

私は長期引きこもりから社会復帰した。最初は時給1000円以下のサービス業の週4日勤務から始めた。あの頃の人生経験や対人能力では、それ以上の事はそもそも出来なかった。

人が全くダメだったので、今思えば逆に接客業なんて良くできたなと思う。最初はやはり恐ろしいくらいの不出来さと被害妄想との戦いであった。

今は表面上でのコミュニケーション能力は上がったが、とにかく場数を踏んだ事と、看護職になった事。後、施設勤務で年寄り相手に会話の練習をした事がデカい。看護職になった事が1番大きい…良くも悪くも図太くなってきて、人の目を気にするような繊細さが亡くなって行くのだ。この辺は余談だけど。

私の文章表現の中には、失礼な面が出てしまうのはご了承ください。自分のエンパワメントの過程上なので。

看護職も最初の頃は本当に病みまくりだった。自分が引きこもっていた時のルーツに戻りたくて、引きこもり体験者とのネット会談をしたことがある。その時に思った事だ。

zoomで集まった人には、実際に引きこもり経験がある人はいなかった。ただ、職業的には苦労はしたのだと思う。男性ばかりだったのだが、外国人でも年寄りでもできるような、何のスキルも付かない仕事に就いて、一人暮らしをしている人が多かった。

私は自分の将来の不安から資格を取って、今の仕事に無理やり就いたような感じなので、微妙な感じがした。放送大学で女性の貧困の話を聞いた時に、早すぎる自立と言う言葉を聞いた事があるからだけど。

私もその頃は今より健康状態も良かったから、仕事に慣れる事が出来たら、自立はできただろう。ただ私の場合は持病があって、その影響で体まで痛めてしまったので、もう自立は諦めているが。今の施設以外では今の仕事は続けてられないとも思っているし…。

まあ、実家に寄生して資格職をしている自分と、スキルが付かない上に給与の低い仕事をしている人とを、比較してしまったんだ。この辺は家庭環境とかも関係しているから、なんとも言えない面もあると思うけど。

理想で言えば、職能を付けてからの自立だと思う。それの1番理想的なのが、学生時代に仕事に役立つスキルや資格を身につける事。ドロップアウト組が苦労するのは、そもそもそこの部分だとは思うけど。

底辺と言われる仕事に就いていても、若ければ、バイトしたり空いた時間に勉強したりして、なんかしらレベルアップを計らないと行けないとは思う。そうしないと待っているのは、不安定な中年期や老後になるから。

私もサービス業をしていた時に、自分や同僚の行動を客観視して、「目先の仕事に飛びついて」と評した。給料が安定していれば確かに安月給でも構わないが、今の世の中そうではないから。

自分の今の住環境はめちゃくちゃ恵まれているので、誰もが親と同居ができる訳ではないとは知っている。ただし、パワーがない人間こそ、時間やお金の隙間を使って、何か勉強したりした方が良いとは思う。

ほかの場面でも思った事があるが、単身生活の場合、仕事で失敗したりした時、女性の方が資格取ろうとするような気がする。私の周りは看護や介護の人が多いので偏ってしまうが。看護師はそもそも男性枠が少ないが、介護福祉士を取ろうとするのも、女性の方が多かった。

職やスキルに限らず、人生設計に関してもだけど、男性の場合体力で解決出来ることも多いからか、女性より楽観的な人が多い感じはする。この辺は偏見になってしまうかもだけど。

単身世帯、と言うのが最近の私の気になる事です。個人的には結婚しない女性が増える事を歓迎しているが、「単身である」と言う事は結構リスキーな事なんだ。今は男性の収入も低いので、女性だけの問題では無い。

手取り20万以下の生活だと、スマホでネット見るなど、内向きな生活になるから、現実的なスキルも付きにくいからね。前にも書いたけど、その辺が単身で収入が低い人に多い特徴だと思う。

また、なぜ日本ではこういう社会問題があって、国民もそこまで怒らないかと言うと、国民性の根底に、自立している事をそこまで重要視しない面があると思う。世帯収入があれば、自分の給料が少なくても生きていけるからね。給与が単身者前提ではなく、同居前提で抑えられていると思う。

もっと根拠持って実地調査出来れば、いい考えが浮かぶと思うんだけど、去年末くらいに放送大学のradikoでの視聴も終了した。私的には、家庭的に教育に恵まれなかった人が、知識を付ける大きな手段が無くなったと感じている。

私がマイナスのスタートから看護職になれたのは、分からないながらも放送大学を聞いてた事もあると思うんだよね。勉強というのはその時は分からなくとも、知恵が付いたらあとから役に立つことがあるんです。得た知識でしょうもない文章書いてるだけだけどね。ただ、長年引きずっていた家問題は解決出来ました



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