我があるから敵がある。我が無ければ敵が無い。
『上達論』基本を基本から検討する
甲野善紀、方条遼雨
コルク佐渡島さんがオススメされていた本。
「上達とは何か」それをつくる「基本とはそもそも何か」という問いと答えに思わず目ウロコでした。
✔︎基本を繰り返すことの是非。
①単純な繰り返しになってしまう
②未知の世界に対する対応力や習得の障害となっている場合がある
✔︎本来、この世のあらゆる事象は、「初見」であり、「未知」です。
✔︎挫折をした人と残った人の違いは、「基本に替わるもの」を手に入れたかどうか。
✔︎変わることのない「原則」と、複数の技を横断して運用される「原理」。
✔︎原則とは、一定の「秩序」と「共通点」があるということ。
✔︎原則=不安定の使いこなし
原理=膝抜き
✔︎大きく学んで、後から細部を整える。
✔︎解釈とは体験した情報を自分自身に翻訳するという行為。
✔︎まっさらになれるとは、上達を早めること。
✔︎三層分類=「応用」「技」「原理」
✔︎人は癖にも依存する。
人は欠点にも依存する。
✔︎根本原理組み換えの三原則=低負荷、低速、単純
✔︎許しとは、自分の運動能力と同時に生存範囲を拡張する行為でもある。
✔︎心の癖が偏見であり、肉体の偏見が癖である。
✔︎術とは、労力と結果が一対一の関係を超えた技術のこと。
✔︎本物の技とは、自分を尊敬しておらず、本気で抵抗してくる実力者にも通用するもの。
✔︎人間の本当の強さとは、自己の欠点に目を向ける勇気。
✔︎運命は完璧に決まっていて、完璧に自由だ。
✔︎勝ち負けがはっきりする稽古を、勝ち負けにとらわれずにやる。柔らかく結果を受け入れる心。
✔︎猫の妙術=己を忘れ、ものを忘れ、無になりきり、神武にして不殺という至上の存在となったこと。
✔︎何かをやろうとする作為が一切無いという状態になった時に、相手はどうしていいか分からないという状態になる。
✔︎我があるから敵がある。我が無ければ敵が無い。
✔︎完全武装解除の原理
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