まさに予言の書。「魂を満足させることを求める」社会へ。
『インターネット的』
糸井重里
予言の書と言われる糸井重里さんの「インターネット的」。元々は2001年に書かれたもので、その後この文庫本が2014年に追記されて発売。20年以上前に書かれたなんて思えない。改めて凄すぎる。
✔︎リンク
新人寿司職人の例、売る買うというだけの中に「いい魚を求める」という要素が加わった。思いが元になって、人と人とがリンクして、今までの流通に変化が出てしまった。
✔︎シェア
レシピを発信する主婦の例、レシピをシェアすることで、ありがとうにつながる。そこから私も、となればシェアとリンクが絡み合っていく。しかも情報はたくさん出した人のところに集まる。
✔︎フラット
意見の合う人が小学生だった例、無名性で情報をやり取りする中で、地位も名誉も年齢も性別も関係ない仮面舞踏会的な世界。価値の順位組み替えは個人の自由になっていく。
✔︎インターネット的とは「Only is not lonely」
✔︎つながりすぎないで、つながれることを知る。
✔︎「ひとりぼっち」と「ひとりぼっち」がリンクすることはできるし、時には共振し、ときには矛盾し、ときには協力しあうことはこれもまた当たり前のことのようにできる。
✔︎ヨガでは「息を吐き続けると、出し切ったところで吸う息が自然に入る」まずは出し切る。
✔︎銀と毛の分類
ポケモンの作詞家戸田さんの夢
✔︎ほとんどの無数のムダの中に、他所ではできないような観念的で解決しにくい問題が顔を出す。
✔︎正直は最大の戦略である。
「信頼の構造」「安心社会から信頼社会へ」
山岸俊男
✔︎「食物を持つ・生きられる満足」から「ものを持つ・力を持つ満足」に移行し、「ことを持つ・知恵を持つ満足」へ、そしてこれからは「魂を満足させることを求める」社会へ。
✔︎いったん極端にすると真実が見える。
トイレでカレーの例え。食べる必要ある?
✔︎寝返り理論
無意識で感じている不自由を見つける。
✔︎クリエイティブとは
創造ではなく、「独特の工夫とか今までにない何か」とか、「発想しつづけようとすること」とか、「そのままにしていられない気持ち」とか。
✔︎消費のクリエイティブ
簡単な便利を、いったんは「ない」ことにすることが消費の豊かさをつくる。
✔︎理想的な臨終の言葉は「あああ、面白かったーっ」そう言いながら死にたい。
✔︎「短く」「ラクに」「早く」という「小分け」の傾向
✔︎小さい気持ち、弱い力を集めて得られる大きなイメージ。転がりながら、傷を負ったり褒められたりしながら、いつの間にか、自分がイメージしたことにちょっとずつ近づいていく。
#インターネット的
#糸井重里