おとぎの国!?静岡のファンタジースポット【ぬくもりの森】に行ってきた!
浜松駅北口からバスに揺られること40分。
「すじかい橋」で下車し、歩いて5分…今回の目的地である「ぬくもりの森」へ到着した。
『おお、私はついにおとぎの国に来てしまったのね…。』
ぬくもりの森とは1983年、故 佐々木茂良が自身の建築事務所兼家具工房である「ぬくもり工房」を設立。1993年、現在のぬくもりの森の場所に「佐々木茂良建築デザインアトリエ」を建築。翌年自らの建築とのトータルコーディネートを提案する雑貨店として「雑貨ショップ・ぬくもり工房をオープン」…
独自の建築スタイルを追求する建築家 佐々木茂良が、こんな場所があったら…とコツコツ創り上げてきた場所だ。
建物全てに「角」が無い。
緩やかな曲線を描いた、絵本の世界のお家が並んでいる。
(お気に入りのワンピースを着てくればよかったという後悔と鬼ダサポーズ)
看板から照明、ステンドグラスなど目にするものすべてに癒され、その愛らしさに顔の筋肉が全ゆるみしてしまう。
もはやなんとなくの位置しかわからないけど、手の込んだ案内にときめいてしまう。うーん、細かいなあ。世界観。
(実際のきのこみたいな小屋はもっとかわいい)
***
何年か前に、同じ職場の先輩から1枚の写真を見せてもらった。
先輩は新婚ほやっほやで、とある場所でフォトウェディングをしたらしい。
その、とある場所というのがこのぬくもりの森で、写真の中の2人はちょっと照れた感じで、それがまた可愛らしくとても幸せそうな顔をしていた。
まるで妖精のような2人。木こりとかのレベルじゃない。
「え!こんな場所があるんですね!」
見せてもらった写真の世界観のクオリティに興奮し、質問攻めしてしまった。
そして何年越しかにぬくもりの森に私は来る事ができたのだ。
ぬくもりの森ではとにかく写真を撮りたくなってしまう。
スマホ→カメラ→スマホ…のエンドレス撮影大会だ。
ガチカメラを持ってる人もちらほら。
外観撮影大会をしていたら、奥にふくろうのお店を発見した。
これは行くしかねえ…。
表看板の写真にふくろうたちの名前も書かれていた。みんな歴史上の人物で、とても覚えやすい。
一番最初に触らせてくれた家康くん…初めてのふくろうタッチだ。
これは今まで味わった事のない感触。
ぼわぽわしたからだ、まんまるおめめ、癒しパワー絶大すぎる。
私は家康くんのそばから離れられなくなってしまった。
んんんん、家康くんの隣をキープしていたい…と、欲望の塊になりそうだったけど あまりずっといるのも家康くんがかわいそうかな、と思い近くにいた秀吉くんの所へ行くことにした。
秀吉くんの羽はこげ茶色で、静かでちょっと渋め。影を背負ってる系だ。
たぶん人間だったらめっちゃ好きになってしまうタイプ。
私は秀吉くんの不思議な魅力にどんどん引き込まれていった。
ふくろうセラピー…デトックス…。万歳。
***
ぬくもりの森にあるカフェ「お菓子の森」でちょっと休憩する事にした。
お外のテラス席も素敵だったけれど、この日は暑く、汗をだらだらかきながらケーキを食べるなんてシュールすぎるので涼しい室内でケーキとアイスティーをいただくことにした。
チーズケーキ、ブリュレ系のケーキ、レモンケーキと最高のメンツがお皿の上に揃った。
『うーん、甘さもちょうどよくて大きさもちょうどよい。』
カフェの他にも、フレンチ創作料理のコースとワインを楽しめるレストランもある。
こちらのレストランは二部制で、人気なので必ず事前に予約が必要だ。
私は予約をしていなかったので完全撃沈してしまった。
かわいらしい建物では、様々な商品や作品が楽しめる。
(レザーのお店 ライトシャイン)
作家さんの手作り作品や雑貨、オリジナルのレザーグッズ、アロマ、ポーランドとドイツから輸入したハンドペイント陶器など ついつい長居してしまいそうな素敵なお店たち。
2階にある雑貨屋さんへ行く途中に見つけた、もこもこしたキッチン。
全粒粉のパンとクリームシチューが似合うキッチンだ。
ここで竹岡式ラーメンのカップ麺にお湯は注げない。
そんな気持ちになってしまう位、ほっこりまぶしいキッチン。
塗り壁との相性、古材の棚…きゅんきゅんが詰まっている空間だった。
ここでの(勝手に)禁句ワードは「現実的に・・・」だ。
そんな事関係ない。
理想を追い求めるんだ。この建物たちは作品である。
小さいころに絵本で見た世界、『いつか大きくなったら…』と想い続けていることが一つや二つあるだろう。
私もアリエッティの家かムーミンの家にできることならいますぐ住んでみたい。
ぬくもりの森、ぬくもり工房の建物はそんな憧れに対し、希望が持てる場所だと私は思う。
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