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本屋さんでのバイトは楽しい。でも就職は向いていないかもしれない。


きっかけ


「本屋さんで働く」に漠然と憧れていた私はちょうどアルバイトの募集を見つけ、卒業までの約半年間働くことになった。
こんな短期で雇ってくれるバイトを運よく見つけられたことだけでもうれしいのに、社割で十数パーセントオフで本が買える更にうれしいバイトである。いままで飲食系バイトばかりやっており、働いて動いたカロリーの数倍のカロリーをまかないで摂取して太っていった経験があるため、まかない以外の特典は新鮮であった(実際2キロ痩せられた嬉しい)

そして私は就活中に本屋(B○○○○〇Fだが)の内定をもらったことがある。
でも新卒として就職しなくてよかったと感じる。

業務の現実

本屋の業務は主に新刊の品だし、二年間変動の無い本の抜き取り等、手際よくタイトルと棚番を検索し作業を行う必要がある。その間にもお客さんから
「この本どこにある?無いなら取り寄せて?」等の接客イベントが発生するのだ。作業+接客+レジ。
小売業の基本であろうが、なんとなく本屋はのんびり楽しく仕事ができるイメージであった(甘い考え)

しかしそんな幻想などすぐに打ち砕かれた。手書きPOPやコーナー作成なんかをのんびりやっている暇などない。ましてや本をいったん読んでから文章を起こすような創意工夫をしている暇はない。大体あれは丁寧な仕事をする社員さんの残業で賄われていることが多いらしい。
次々に入荷する本や雑誌と本棚との闘い、タイトルを一瞥するのが精一杯。
「この本、気になるな。」の感情をもって本棚を眺める余裕がない。(バカ真面目バイト)

でも文具や雑誌、新刊など、自分がもともと興味があった分野についての知識をいかせるのはとても良い。
今日はマダムに「近くに他の文具屋さんは無いの?」と聞かれたときに自分が興味本位で入店してみた近くの小さな老舗文具店の場所を紹介出来た。
絵を書くことが趣味なマダムだったらしく、とても喜んでもらえた。

店舗・接客業務は自分に向いていない


それでも「toC」の仕事はしんどい。レジで「お願いします」「ありがとうございます」はもちろん、一言も口を利かない大人が体感4割くらいいる。
そんな店員を見下した態度の客にもニコニコしないといけない仕事は無理だと悟った。

そして、一つの店舗に留まるような店舗業も似合わないのだと感じた。
毎日たくさんの本に囲まれて、興味の幅を広げられる幸せなバイトだ。でも「この毎日が繰り返しか...」の感情になる。「○○屋さん」って括りの職業は、保育園の頃からの憧れていた。
しかし長い目で見ると職人気質な人しか向いていないのかもしれない。
でも本当に自分の趣味だけを反映させた小さな本屋さんにはまだ憧れ続けているので「いつか独立して自分の店を持ちたい」って文言は結構わかる。

ただのバイトだけど良い経験が出来た


でも、こうして大学生のうちにいろいろなバイトが経験できてよかった。
いつかまとめてレポを書きたい。蕎麦屋、学生服採寸、居酒屋単発、枕カバー並べ工場単発、アパレル、個別指導塾、和菓子屋、カレー屋、外国の日本語の先生、地方の物産展、本屋、などの10個以上は経験したはずだから。
ひらいめぐみさんの「転職ばっかりうまくなる」みたいに、自分の職歴を客観的に、穏やかにそれでいて笑える文章を書けるように頑張りたい。
(装丁も文章も2023年で一番好きだと思った本↓)

バイトの経験をネットプリントにしてみたいな

ネットプリントに登録して、各自20円でご自由にプリントしてねーってやるのも憧れる。(↓この方のネットプリントみたいなのめっちゃ憧れる。
実際に印刷したらすごく凝ったイラスト満載の新年号でホクホクした。)


ZINEのような冊子ばかり目指していたが、ネットプリントでデータ入稿して、一角をストーリーでチラ見せ宣伝からの各自課金プリントがいいかもしれないと思った。
20円で人のエッセイが手に入るのはきっと楽しい。
人の経験談を駄菓子感覚で買ってもらえるのはアツい。
よっしゃ、必ずやってやる~

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