みっくじゅーす

小さい頃、母によくみっくすじゅーすを作ってもらった。

無骨なミキサーに、バナナや缶詰のミカンやパインを入れて、牛乳を入れて。　　　とろっとして、甘くて、ふわふわのみっくすじゅーす。　　　　　　　　　　　　　育てられ方1を読んだ方は、なんだ幸せじゃんと思うかもしれませんね。　　　　　平日はほぼ母子家庭状態だったので、ある意味のんびりとした時間もあったんです

その思い出の味を作ろうと唐突に思ったのは、ポイントで何かをもらうカタログを見た時、使えそうな物あるかなーって眺めてたらコンパクトミキサーが。

たぶん今ならスムージー作るんだろうなって思いながらも、飲みたいのはあのみっくすじゅーす。

早速申し込んで、届いたミキサーに、バナナ、みかん、黄桃、パイン、バニラアイス、牛乳、氷を入れて攪拌。

材料は至って普通。　　　　　　　　　　缶詰とバナナ。　　　　　　　　　　　　大内山牛乳と大内山アイスはちょっと贅沢かな。でも他の牛乳は飲めない。　　　　美味しいよ。

ガガガガガガ

氷も砕けるハイパワーらしい。　　　　　だんだん攪拌されてジュースになっていく。

何年ぶりかのみっくすじゅーす。

飲んだら、建て替える前の家を思い出す。  台所のテーブルの上の無骨なミキサー。

何年も「そういえばみっくすじゅーす美味しかったな」と思っていたのに、作らなかったみっくすじゅーす。

ミキサーを手に入れたら、こんなに簡単　に再現出来た。                                            人生は簡単に再現出来ないけどね。

缶詰だけで作っても、生のフルーツを入れても美味しいけど、バナナと缶詰みかんは外せない。思い出と味が刷り込まれてるのかもね。