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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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2022年11月の記事一覧

ブリッジとテンタクル活動を理解し臨床へ活かす

リハ塾の松井です! 臨床では杖や平行棒など支持物を使って歩行練習などをすること、あるいは杖など歩行補助具を使って歩行する方を対象とすることは非常に多いと思います。 ただ、そういった支持物を用いる際の注意点として、支持物と身体でブリッジ活動となり、屈筋優位となります。 屈筋優位では支持物がないと姿勢の維持が困難なため、支持物はあくまで伸展活動の補助なるような使用が好ましいです。 僕自身、臨床でも杖など支持物を強く握り込まないようにとか、杖歩行中に上から引っ張られるように

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運動機能高めるには必ず感覚もセットで考えるべき

リハ塾の松井です! 普段の臨床では歩行障害などの運動障害、筋力低下などの機能障害に対して介入することが多いと思います。 そんな運動機能を考える際、個人的には運動だけでは50点で、感覚まで考えて100点となります。 (厳密にはこの2つだけではないですが…) 運動には必ず感覚の影響があり、今日はそんな感覚と運動との関係について解説します。

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膝OAの痛みの何故?が分かるようになる生理学的なポイント

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)や変形性股関節症(以下、股OA)など、変形性関節症は臨床でも多く担当する機会がありますし、それだけに新人セラピストでも担当する機会があると思います。 変形性関節症は軟骨の摩耗が着目され、摩耗による機械的ストレスによる痛みが主な症状だと思うかもしれません。 それももちろんありますが、それと同時に炎症が起こっているということをもっと認知するべきだと感じます。 僕も含めてですが、セラピストは解剖学や運動学に関する知識は強くても

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ステップ・荷重練習における4つのポイントが分かる

リハ塾の松井です! 脳卒中後、TKAやTHA術後など、歩行障害がある方に対し、歩行前の前段階として荷重練習をすることありますよね。 より歩行に近い状況でするために片脚を前に出して、ステップ練習のようにすることもあるかと思います。 そんな時、股関節が思うように伸展してこない、膝折れあるいは反張膝になる、体幹が前傾してしまう、などなど。 このように、頭で思い描いたようなステップ練習にならないことがありませんか? その際にとりあえず骨盤から重心移動を練習するのはNGです。

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肩峰下インピンジメントには四つ這いが効果抜群

リハ塾の松井です! 普段、肩関節のリハビリに関わるセラピストなら肩峰下インピンジメントを呈する方は珍しくないと思います。 僕もそのような方をたくさん担当してきましたが、若手の頃は全然良くならなくて本当に悩みました。 たくさん悩んだ結果、肩甲骨に原因があることが多いことに気づきました。 実際、2020年に出されたシステマティックレビューでは、肩峰下インピンジメントを呈する対象者に対し、肩甲骨の安定化運動をすることで痛みと機能障害を改善できることを示唆する十分な根拠があると

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肩峰下インピンジメントが分かるようになるための4つの評価

リハ塾の松井です! 肩関節で運動時の痛みを訴える方は多くおられますが、原因としてよくあるのが肩峰下インピンジメントです。 そこで、肩峰下インピンジメントを呈する症例では肩甲骨のポジションが重要となります。 この辺りを考えつつ介入することがポイントになります。 今日は文献をふまえて肩峰下インピンジメントと肩甲骨との関係を紐解いてみます。

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末梢神経障害で何が起こっているのかが分かる!4つのポイントから理解しよう

リハ塾の松井です! 坐骨神経痛や手根管症候群など、神経による圧迫で痛みが出現している方のリハビリを担当する機会ありますよね。 坐骨神経痛なら梨状筋のマッサージやストレッチしたらいいんでしょ?と思うかもしれませんが、それだけではあんまり良くならない方も多いですよね。 そんな方は神経の圧迫でどんなことが起こっているのか、一度深掘りしてみると良いと思います。 ということで、今日は神経の圧迫や摩擦などの機械的ストレスで生理学的に何が起こっているのかをまとめました。

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これを読めば大丈夫!末梢神経の障害で何故痛みが起こるのかが分かる

リハ塾の松井です! 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、神経根や末梢神経が痛みなどの機能障害に関与する場合、神経系の解剖学の知識は必須です。 何となく、「神経が圧迫されるから痛いんでしょ?」という理解では不十分です。 そのような理解では、結局何となくストレッチして、何となくマッサージして、何となく筋トレして、というような内容で終わってしまいがちです。 そして、患者さんの痛みもあまり変わらないという残念な結果になってしまいます。 そうならないためにも、まずは基本

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原因がはっきりしない痛みを理解するには痛みの基礎の理解が必須

リハ塾の松井です! 臨床では過剰に痛みを訴えたり、痛みを感じるほどじゃないよなってことでも強く痛み訴えたりする方おられませんか? 器質的な原因がなかったりすると、心因性の問題だねなんて片付けられてしまいがちですが、本当にそうでしょうか?心因性なら心因性で判断は評価に基づいているのでしょうか? 少なくとも、僕の務めていた病院では痛みの原因となるような病態がない=心因性、あるいはその方の性格的な問題だと言われて終わりでした。 リハビリとしても原因がよく分からない痛みは悩む

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腰部疾患で下肢の症状が起こる理由が分かる末梢神経について知る

リハ塾の松井です! 腰痛を訴える方に上手く対処できない理由の1つは、腰部以外の症状も併発して症状が複雑になっていること。 症状が腰部だけなら、どんな動きで痛いか、どんな時に痛いか、どこが痛いかを深掘りして評価していけば良いですが、腰部以外の症状もある場合はそのメカニズムを知っておくことが重要です。 今回は腰痛の中でも椎間板性腰痛における、腰部以外の下肢に症状が起こる原因を解説します。 ヘルニアや脊柱管狭窄症であれば、下肢症状が起こるのも分かりますが、椎間板性の腰痛で下

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歩行分析が得意になるための方法を4つのポイントから解説!

リハ塾の松井です! 歩行分析って学生の頃なんかは絶対にしますが、複雑で難しいですよね。 腰椎が回旋して、骨盤が後傾して〜って細かく見ても正直細かすぎてよく分かりませんよね。 臨床に出てからもその意識があると、その歩行分析が臨床に活きるかどうかは微妙です。 必要なのはもっとシンプルに歩行を考えることです。 今日はより歩行をシンプルに考えるための考え方を解説します。

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トレンデレンブルグ歩行の問題点を理解するには骨盤に着目する

リハ塾の松井です! 臨床で出会う跛行の1つにトレンデレンブルグ歩行がありますよね。 若手の頃は「トレンデレンブルグ歩行だから中殿筋が弱いな、中殿筋を鍛えよう!」という安易な考えをしていました。 実際、中殿筋を鍛えたからといって全ての方が跛行が改善するわけではないし、トレンデレンブルグ歩行があっても中殿筋の筋力低下のない方もおられます。 ということは、トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の筋力低下という思考を一旦捨て、「片脚立位時に骨盤水平位を保持できない」と視点を変える必要

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股関節の整形外科テストを応用する方法

リハ塾の松井です! トーマステスト、エリーテスト、オーバーテストなどなど、整形外科テストを普段から臨床で使っていますか? 整形外科テストはしっかりできると色々なことが分かりますし、ちょっとした工夫で評価の幅を広げることができます。 なので、僕も臨床で重宝していますが、今日は整形外科テストの中からトーマステスト、オーバーテストをピックアップして臨床的な使い方を解説します!

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臨床に活かすための肩関節包の知識

リハ塾の松井です! 肩関節の機能障害がある症例で、肩を挙上する際に肩甲帯を挙上してしまう方ってかなり多いですよね。 可動域制限がある場合はそもそも上手く挙上できませんが、ある程度可動域があるのにもかかわらず、上手く挙上できない方もおられます。 肩関節の関節包は固有感覚の中でも運動覚と関節位置覚に関与しており、肩関節の感覚情報を提供し、それをもとに関節運動をしています。 なので、関節包からの固有感覚情報にエラーがあると、例え可動域や筋力が十分でも上手く動かせない、代償が

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