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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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2022年3月の記事一覧

肩関節屈曲初期に対する運動療法

リハ塾の松井です! 腱板断裂の術後や上腕骨近位端骨折の術後などにおけるリハビリで、肩関節屈曲初期から肩甲骨挙上による代償が起こってしまう症例はよく遭遇します。 そういった方に対し、上腕骨下垂位でのカフエクササイズや肩甲帯の安定化エクササイズなど行いますが、中々上手くいかない症例も少なくありません。 個人的には、屈曲初期の肩関節運動がスムーズにいくかどうかが肩関節のリハビリにおける最初の大きな壁だと感じています。 なので、今回は肩関節屈曲初期に代償が出てしまう症例のリハ

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慢性痛の評価スケール【CSI・PCS】

火曜日ライターの松井です! リハビリを進める上で痛みは大きな問題点の1つであり、痛みをとること自体がゴールとなることも少なくありません。 痛みは、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、侵害可塑性疼痛の3つに分けられ、特に組織の治癒過程を過ぎても痛みが残存し、3ヶ月以上続く疼痛を慢性痛と呼びます。 慢性痛は上記の3つの内、侵害可塑性疼痛に含まれ、いわゆる心理的な痛みと言われるものはここに分類されることがあります。 僕自身は病院で急性期や外来リハ、老健で入所・通所リハに関わって

骨盤と骨頭位置の評価

リハ塾の松井です! 臨床的に骨盤が傾いていると感じる症例はよくおられると思います。 ただ、それが本当に骨盤自体が傾いているのか、腰椎あるいは股関節が影響しているのか。 これを評価しないことには、安易に骨盤が傾いているとは言えません。 例えば、座位で見かけ上、体幹が左へ傾いている方に対して、姿勢の影響で腰痛が出ていると仮説を立てていて、姿勢を改善するためにどこから介入しますか? 原因は骨盤かもしれないし、腰椎かもしれないし、股関節かもしれない。 原因をつきとめるために

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膝の屈曲は大腿骨と脛骨の位置関係を理解せよ

リハ塾の松井です! 膝関節の屈曲制限は臨床でも多いですが、制限を改善するのも簡単ではありません。 屈曲時には、大腿骨のロールバック機構や脛骨の内旋など言われていますが、最近の研究ではどんなことが言われているのか。 それを踏まえて、膝関節の屈曲について今一度考えてみました。 効果的に膝関節屈曲制限を改善するには、屈曲時に大腿骨、脛骨がどんな動きをする必要があるのかが分かると、膝関節の屈曲制限を呈する方や屈曲時の痛み、屈曲時の筋出力が弱い方に対するリハビリに活かせるはずで

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腓腹筋肉離れのリハビリ【急性期〜競技復帰までの考え方】

リハ塾の松井です! 今日は下記の質問をいただいたので、これに答えていきます! <ご質問内容> 現在、サッカーのトレーナーをしている学生です。 社会人でシニアの方をみていて、腓腹筋内側部の肉離れをしている選手のアスリハを担当しています。 復帰する上で大事にしていること。 強度の上げ方(どのレベルでボールを蹴ればよいか)など。 おすすめのトレーニング法があれば参考にしていきたいと思っています。 もし良ければ、教えていただけないでしょうか。 僕自身は普段高齢者のリハビリがメイ

痛みと体性感覚の剥離

リハ塾の松井です! 骨折など急性期の痛みは当然痛いのは患部に問題がありますが、急性外傷などではないのに痛みがある場合、何が原因で痛いのはっきりしないことも多々ありますよね。 例えば、膝OAの荷重時痛、画像検査などで問題がないのに痺れる手指や足趾、ヘルニアや狭窄症などがないのに痛い腰痛、などなど。 痛い部位をマッサージしたり、ホットパックなどの物理療法を行ってもあまり変わらない痛み。 このようなはっきりしない痛みの僕なりのポイントについて解説します。

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股関節屈曲・伸展制限の評価とアプローチ

火曜日ライターの松井です! 股関節は身体の中心に近い部分にある関節で、しかも、体幹と下肢をつなぐ関節なので、めちゃくちゃ大事です。 これは言わなくても皆さんよく分かっていると思います。 なので、僕は臨床では下肢の疾患はもちろん、脳卒中や上肢の障害であっても一度は股関節を評価しています。 たとえ上肢の障害であっても、股関節に制限があったりする方は珍しくないですからね。 それが上肢の障害につながっているかはまた別の話ですが。 そこで、今日は過去に股関節の屈曲・伸展制限

頚椎の介入ポイントは上位頚椎が重要

リハ塾の松井です! 臨床で頚部に対して介入していますか? 頚部は皆さんあまり触らない印象ですが、しっかり触診し評価、介入すると効果は出ますし、上肢や脊柱、体幹にも良い影響を与えます。 頚部へ介入するメリットは大きいので、今回は頚部の主に軟部組織に対するアプローチとして、特に重要だと思われるポイントを中心に解説します!

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肩関節における伸張痛の評価とアプローチ

リハ塾の松井です! 腱板断裂を始め、肩関節周囲炎など肩関節疾患では疼痛が大きな問題点の1つになります。 疼痛の評価として、運動時痛と安静時痛、運動時痛の中でも収縮時痛と伸張時痛に分けられますが、特に伸張時痛の評価が重要です。 何故なら、可動域制限を有する症例では、腋窩の筋群が伸張される機会は減ります。 ですが、ADLで上肢を使用するには腋窩筋群の伸張は必須です。 それ以外にも、角度によっては腋窩以外の筋群も伸張されますので、伸張時の痛みの評価、介入が1つのポイントに

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リーダーとして若手にどう対応するべきか?

リハ塾の松井です! 今日は下記のような質問をいただいたので、そちらを回答していきます! <ご質問内容> チームリーダーとしての取り組みに悩んでいます。 中途で入職し、現職場は中堅層がほとんどおらず、1〜3年目の若手スタッフが多い環境です。 私自身は7年目の理学療法士で、チームのリーダーを務めていますが、「何も言われないから出来ているのか出来ていないのか分からない・何を聞いたらいいか分からない・自分で考えたい」という若手スタッフの反応にどう対応したらいいのか分かりません。

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上腕三頭筋の機能解剖を肩関節リハに活かす

リハ塾の松井です! 肩関節の後方組織と言えば、棘下筋・小円筋・上腕三頭筋などが挙げられます。 腱板筋群である棘下筋・小円筋は臨床でも着目することが多いと思いますが、上腕三頭筋もかなり重要だと思っています。 今日は上腕三頭筋に関する解剖研究から、上腕三頭筋の構造を今一度学び、肩関節リハに活かせる知見があるか考えてみました。

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TKA術後における遷延性術後痛とは?

火曜日ライターの松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)やTKAの術後症例を担当する機会は病院に勤めている方なら多いと思います。 僕も急性期で約6年勤めましたが、TKAの術後症例は非常に多く担当しました。 多くの症例を担当してみて、比較的スムーズに疼痛が軽快しADLを獲得できた症例もいますが、疼痛が長引いて中々実用的なADLの獲得に至らない、あるいはADLは獲得できても痛みに悩まされる症例も多くいました。 このように、痛みが軽快する症例と長引く症例の違いは何でしょう

脊柱の評価をなるべく簡単にする考え方

リハ塾の松井です! 脊柱は身体の中心を貫く重要な骨格です。 なので、当然ながら身体機能・能力に大きく関与するため、脊柱への評価・介入は必須と言えるでしょう。 ただ、脊柱の評価・介入と言っても、具体的にどうしたらいいのか悩む方も多いと思います。 触診も肩関節や膝関節などの大きな関節と違って細かいので非常に難しいです。 なので、何となく敬遠してしまっている方も少なくないのではないでしょうか。 そこで、今回は脊柱の評価をなるべく簡単にするために、僕も臨床でよく用いる考え方

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肩関節周囲炎のリハビリの基本

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