万物は流転するので
万物は流転します。
なので、仕方がないです。
世の中は諸行無常。色即是空。
私はとどまることを知らず、私の周りもとどまる事を知らず。とどのつまり何もとどまることを知らないのです。流れゆくものを追わない。自分の手中にないものにばかり目を奪われない。
目の前にあるものだけが、正真正銘のあるもの。
ないものはない。DAISOの店員さんのいう『ここに無ければないですねえ。』は真理なのです。
気づけばもうグラデーションになっている季節も、聴かなくなった音楽も、響かなくなった言葉も、輝いて見えなくなったあの人も、行かなくなったあの場所も、会わなくなったあの人も、合わなくなったあの人も、別にそんなもんなのだと思います。
それを悲しいと思わない私のことを冷たいと言ってしまえばそれもそうだと思うし、かといって思わない事は思わないのでどうしようもない。
今大好きでずっと一緒にいたいと思ってるあの人と離れてしまってもきっとまたいつか大丈夫になってそんなこともあったなあなんてぼんやり思い出すようになる。
燃え上がるこの感情でさえもその一瞬と同じ鮮やかさで私の中に残り続ける事はないって知ってしまっているから。これが穏やかさなのか諦めなのか。諦めだとも思うし穏やかさだとも思う。何事も表裏一体なので。
なんて事をぼんやりコインランドリーで考えています。