パノラマ写真が一世を風靡していた頃
我が家にあるコンパクトフィルムカメラには、たいていパノラマ撮影モードなるものが付いています。
見覚えがある方はそれなりの年代の方だと推察いたしますが、当時(1990年代初期〜)のカメラメーカー各社が発売するカメラには、定番の機能として人気があったんですよね。
街なかのDPE屋さんでも普通に現像できて、専用アルバムとかフォトスタンドなども販売されていました。
どんな仕組みなのか気になって、カメラの裏蓋を開けてパノラマモードのスイッチを動かした時は、何か見てはいけないものを見てしまったような、驚愕の瞬間だったことは今でも記憶していますが…
そんなパノラマモードスイッチを動かした際のカメラ内部の動きを撮りましたのでご覧ください。
上はスイッチを動かす前の状態。レンズ周辺は大きく開口しています。
スイッチを動かした後の状態です。板状のパーツが上部と下部からせり出し、開口部が横に長い状態となります。
すると、下のような写真が撮れるんです。上下に見える黒い部分は、パノラマモードのスイッチを動かしたときにせり出した板状のパーツです。
このような動きを見ると、実に単純な仕組みだと理解できます。要するに広い範囲を撮しているということではなく、擬似的に横長に撮れているように見えるっていうことなんですね。
また、当時はパノラマプリント指定にすることで、実際には下の写真のようにプリントすることができました。結構横長のプリントになるので、専用アルバムじゃないと収納できないのが大変でしたが。
こんな単純な仕組みでも、当時は一世を風靡していたんです。パノラマモード!大人数で集合写真を撮る時、パノラマモードがあるから大丈夫!なんて言ってたけれど…
写る範囲は変わらない…
でも、いいんです。こんなレトロなパノラマモード
これからも楽しみます!